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《シリーズ:移住にまつわるあれこれ》〜福島県西会津町〜

シリーズ〈移住にまつわるあれこれ〉 各地域の移住に関するさまざまな取組や制度、移住者の生の声など、 移住先選びに役立つ情報を紹介しています。

シリーズでお届けしている〈移住にまつわるあれこれ〉。
ここでは福島県西会津町の「移住」に関する情報をご紹介いたします。

Q.1 まず地域PRをお願いします

どういった特性をもっている場所ですか?
「会津の西の玄関口」と呼ばれています。
新潟県との県境に位置し、磐越自動車道 西会津IC、JR磐越西線 野沢駅が中心部にあります。町の中央を阿賀川が流れ、会津の水が集まる水資源豊かな地域です。新潟の方が会津を訪れるとき、最初にお迎えするのが西会津町であることから、「会津の西の玄関口」と呼ばれています。(自称?)
新潟県との県境ということもあり、かなりの山間部です。そういった立地ですから基幹産業は農業や特用林産物(きのこ類)です。
ですが、ネットインフラも充実しています。ケーブルテレビを利用して全世帯に光ケーブルが引かれているため、どんなに山奥でもさくさくインターネットが利用可能です。(そこがウリです!)

移住者を受け入れるにあたって、地域の強み(産業や資源など)、将来性を教えてください。
本町には若者起業家のコミュニティがあり、町でも若者起業家育成塾(若者まちづくりプロジェクト)を実施しています。全国で活躍する起業家によるマインドアップ講座や会社立ち上げから運営までをレクチャーするステップアップ講座などを展開しています。
さらに、今年度は経済産業省の認定を受け創業希望者に対する支援体制を構築し、その支援体制をさらに強固なものとしました。
町インキュベートルーム「テレワークセンター」

Q.2 では、移住に関する情報を教えてください

現在、移住に関する支援制度や取組をされていますか?
単身者、家族(子育て世代)、起業者、企業誘致(サテライト)など、どのような方々をターゲットにされていますか?

「地方で何かをしたい」という気持ちを持った方々に来てもらいたいと思っています。若者起業家コミュニティや創業希望者への支援体制の充実などアピールしていきたい。

移住希望者をサポートする仕組みはあります? また、起業について特別な助成などありますか?
現在は、町主体で移住者支援を行っていますが、若者起業塾のメンバーからNPOなどの団体を立ち上げ移住者支援を担えるプレーヤーが輩出されるよう期待しています。
町が実施している支援は以下の通りです。
・西会津町住宅団地「さゆりが丘ニュータウン」
・西会津町空き家バンク
・定住促進助成事業
・西会津の暮らし体験ツアー 年2~3回開催予定
・新規就農者への補助制度
・就農サポート
・無料職業紹介所

Q.3 移住に関する現状(移住者数やどのような方が移住されているかなど)を教えてください。

流入出人口高齢化現状を教えてください
・年間170人~180人の人口減少が続いています(過去10年の平均)
・高齢化率42.9%(平成26年6月1日現在)

移住の受け入れは始まっていますか?(いつ頃から)
移住支援策等(関連事業)の開始年度は以下の通りです。
・さゆりが丘ニュータウン分譲開始 平成10年度より
・西会津町空き家バンクHP創設 平成25年度より
・定住促進助成事業 平成25年度より
・西会津の暮らし体験ツアー 平成25年度より
・新規就農者への補助制度 平成23年度より
・就農サポート 平成16年度より
・無料職業紹介所 平成22年度開所
・若者まちづくりプロジェクト会議 平成22年度より
・西会津町 創業支援事業(経産省事業) 平成26年認定

実績は出ていますか
事業ごとに成果は様々ですので一概に〇か×かでは回答できませんが、一例を記入します。
・定住促進助成事業=事業開始から定住希望者やUターン者が積極的に活用しています。
・空家バンク事業=登録物件の掘り起こしなどが課題です。空家はたくさんあるのですが、登録できる物件(物件状態が良くなかったり、相続が完了していないなど)が少ないのが現状です。
・若者まちづくりプロジェクト会議(起業家育成)
・西会津町創業支援事業
・インキュベートルーム「テレワークセンター」
上記3事業は、西会津町が「起業の里」となるうえで肝となる事業です。町内外、移住者などが「起業するなら西会津町だ!」となるように、力を入れていきたい。

現住民の方々の移住者に対する反応、理解度はいかがですか?
移住者が積極的に地域活動に参加していることもあり、地域住民と良好な関係を築けているように思える。

Q.4 Q.2にような制度を活用し、移住してきた方がいらっしゃいますか?
はい。平成25年6月に、東京からIターンされた小澤さんという方や、この春にも移住してきた方がいらっしゃいます。

Q.6 全国でいろんな移住PR活動(サテライトオフィス、レジデンスなど)がありますが、気になっている地域、事例などはございますか? また、今後やってみたい移住促進のためのモデルイメージはありますか?

ふるさとインターンに取組んでいる、いなかパイプ(高知県四万十)に興味があります。地域条件や景観などが本町と似ているということもあり、山間部で展開されている事業に大変興味があります。いなかパイプ含め、ふるさとインターンにより地場産業の継承や若者移住などを成果として挙げている地域を参考にしたい。
充実したネットインフラと空家を利用して古民家シェアオフィスなどを展開している岐阜県飛騨地方、サテライトと言ったら神山町などなど、気になる事例はたくさんあります。
加えて日本一の空家バンク「佐久市空家バンク」の物件数、契約件数が凄すぎます。

Q.7 東北大震災後、都市部に住む居住者は、Uターン、Iターンばかりでなく、多拠点居住、第二のふるさとなど、「サードプレイス」(※注)といった新しい暮らしのバショを地域(地方)に求め始めています。雇用や経済、子供の進学などを考えた際、100%の完全なる移住ではなく、一部都市機能を残す移住というカタチも増えてくると考えられていますが、この辺についてどう思われますか?
特に住居探しや、居住地区(自治会、町会、組合)との折り合いなど、地域に入る上で難しいとされている部分のサポートはどれくらい可能なのでしょうか?

「地域に住む」ということは、単に“住む”という行為だけではなく、その地域の文化・風習を理解し参加するということも重要になります。集落行事や町内会コミュニティは、地域を維持していく上で必要不可欠なものです。都会にはない煩わしさもありますが、そこで築かれるネットワークは生活するうえで必ずプラスになりますので、居住地区との折り合いという意味でも積極的に参加していただきたいと思っています。
行政としては、移住者と地域住民との軋轢が生まれないよう、区長(自治区長)や地域のキーマンへの顔つなぎなどのサポートをいたします。また、移住してきた方が若者であれば、若者起業コミュニティへもぜひとも参加していただきたいです。

Q.8 移住されてくる方含め、地域住民の暮らしにとって、地域が大事にしていること、未来に向けて大切にしたいことはなんですか?

この地域を未来の子どもたちに笑顔で引き渡そう!
自分の子どもや友人らに、「この地域はおもしろいぞ!早く帰って来い!」と胸を張って言えるような環境を作ること、それが今地域で生活している我々の責務と思っています。地元民、移住者というカテゴリーに関係なく、そこに住む人々がベクトルの向きを同じくして活動できるよう行政としてサポートしていきたい

Q.9 最後に、「地域おこし協力隊」の方はいらっしゃいますか?

もしすでに着任されている場合:どういった任務を任せていらっしゃいますか?
今後、協力隊の方々に期待することはどんなことですか?

西会津町には3名の地域おこし協力隊が活動しています。
芸術、観光交流、加工品開発の分野でそれぞれ活躍していています。地域おこし協力隊は、外からの力で内の住民に良い刺激を与え、さらに、隊員の積極的に地域と関わっていこうとする姿勢もあり、地域住民と良い関係を築いています。今後は、それぞれの活動はもとより、3名のコラボ事業の展開も期待しています!

(アンケート協力:西会津町役場)

【HP】西会津町役場
【FB】若者まちづくりプロジェクト
【FB】西会津観光情報発信センター
【HP】にちあいづまち 空き家バンク

福島県西会津町で活動している小堀さんのインタビュー記事はこちらから!

田舎に暮らす、働くってどういう感じ? 移住に関わる情報を発信中!

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2014/10/20 更新

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