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《シリーズ:地域で活動しているヒトびと》〜福島県西会津〜

シリーズ〈地域で活動しているヒトびと〉田舎に暮らす、働くってどういう感じ? 地域へ移住し活動をしている「協力隊」や「働き隊」の方々の話を紹介しています!

シリーズでお届けしている〈地域で活動しているヒトびと〉。
ここでは福島県西会津で「地域おこし協力隊」として活躍されている、小堀 晴野さんを紹介します。

Q.1 まず、自己紹介をお願いします。

福島県西会津協力隊 小堀晴野

小堀 晴野さん
年齢:22歳
配属地:福島県西会津(西会津国際芸術村)
移住元:東京都世田谷区
隊員歴:2年目
前職:芸術の勉強をしながら、芸術を仕事にするかどうか悩んでいました。並行して農業研修等で田舎を回っていました。

Q.2 協力隊になろうと思ったきっかけや動機、またこの地域を選んだ理由をお聞かせください。

西会津でたまたま面白い人たちとの出会いがあり、ここで時間を過ごしたいと考えたが、収入源がなく地元の方に相談しました。
その方から「地域おこしなんちゃら隊という制度を町で取り入れるらしいから、受けてみてはどうか」と情報を頂いたことが、西会津で協力隊をすることになった理由です。

Q.3 就任が決るまでの経緯を教えてください。

地域情報や活動内容などどうやって情報を収集しましたか? また情報収集で困ったことはありましたか?
縁あって情報をいただいた地元の方は、若者誘致に熱心で、いつも誘致に関する情報を取り入れている方でした。なので苦労や困難を経験しませんでした。

受入先の自治体とは事前のどういったやりとり(話し合い)があるのですか?
自治体自身も地域おこし協力隊初年度だったので、地域おこし協力隊というものがどういうものかわかりません、ということでした。私も最初は一般的な臨時職員的な立場だと思っていたので、特に疑問は持ちませんでした。
面接ではなぜ東京からこんな田舎へ来たのか、というような質問中心でした。

赴任する前にどんな準備をしましたか?
車のMT免許が必須ということでしたので、焦って教習所に通い詰めることになりました。東京では車の必要性を全く感じていなかったものですから。
あとは1人暮らしの準備が大変でした。冷蔵庫からガスコンロ、レンジ、洗濯機、掃除機、etc生活に必要な機器を揃えるのに一苦労しました。大半はこっちでできた知人に中古を頂く事ができ何とか持ちこたえました。

Q.4 配属先はどちらですか? 何を行なっている部署ですか? そこで具体的にどのような仕事・活動をされていますか教えてください。

商工観光課地域振興係に勤めています。主に商工観光PR、地域振興に関わる事の全てに従事しています。役場の中ではどの課よりも若者の数が多い部署です。

商工観光課が担当している西会津国際芸術村というところに派遣されるような形で活動しています。福島県のアートプロジェクト、イベントの企画・補助、ワークショップの企画・補助、等々。

福島県西会津協力隊 小堀晴野

Q.5 協力隊になって「良かったな〜」ということと、また「なかなか大変な想いをしたな〜」ということがあればお聞かせください。

知らない土地で暮らすことの難しさ、苦労、悩みなどありますか?
車の免許費用や1人暮らしするための資金源がなかった私にとって、人脈ゼロから移住することは不安の固まりでした。

それはどうしたら克服、解消できるとお考えですか?
人との関わりに救われた部分が多々ありました。コミュニケーションを怠っていたら、冷蔵庫はもらえなかったでしょう。ガスコンロ、レンジ、洗濯機、コタツ、ストーブ、電球、布団は頂けなかったでしょう。都会にいた時の何倍もコミュニケーションは意識をしました。

Q.6 現在の仕事・活動はご自身にとって順調に進んでいますか?
また、Q.2で描いた想いや活動できていますか?

順調と言えるほど、落ち着いて仕事はできていませんが、協力隊1年目に漠然と持っていた理想と近い経験ができています。
商工観光課というのもあって、毎日がイベントの連続や企画調整でめまぐるしいですが、とても良い社会勉強になっています。役場はどう仕事を回すのか、そういったことも体験できて面白いです。

人との出会いが西会津へいたいと思ったキッカケでしたが、さらにさらに面白い人々との出会いが続いていて、期待以上の結果となっています。
また、西会津国際芸術村というフィールドに入れてもらっていることが、自分にとっても大変プラスとなっています。自分の価値観に近い人たちとの出会いが増えるからです。面白いです。県のアートプロジェクトを請け負ったため忙しいですが、それも嬉しい事に出会いに拍車をかけています。

Q.7 Q.6の問いについて、思い描いたとおりに活動できている方

それができている「決め手」とはなんでしょうか?
自分が「出会い」に価値を感じていて、常に交流の場には顔を出すよう意識しています。それは地元の方々との人脈も確実に増やしています。その人脈のおかげで、いま生活できていると言っても過言ではありません。

今度どんなことにチャレンジしていきたいか?
いろいろな経験を積極的に得ること。

Q.8 Q.6の問いについて、試行錯誤中な方。

どういった課題を抱えていますか?
どんなに忙しくても、責任を持って、一度計画した事は遂行しなくてはならないこと。それが課題です。社会人経験の浅い私にとってはいまプレッシャーとなっています。

それらはどうしたら課題解決が見えてくると思われますか?
落ち着いて物事を整理して面倒くさがらないこと。自分のキャパシティをうまく理解できるようになること。今は何でも請け負ってあっぷあっぷしています。

Q.9 任期終了後について、目標や目指しているコトは見えていますか?
差し支えなければ、それはどんなことか教えてください。

20代のうちは海外へ行って、様々な経験を得て人間的に成長しようと予定を立てています。
なぜなら、いま西会津で活躍している人や、こちらで出会った面白い方々は海外での経験が豊富な方達が多いです。視野が広く、許容範囲も大きいように感じます。彼らと同じ意識レベルで話ができるようになりたいと強く思うようになりました。

Q.10 個人的に気になっている地域、活動、人がいたら教えてください。

いまは本当に西会津での出会いが面白く、だからからか、自然と他の地域の面白い人材が集まってきてくれています。西会津国際芸術村はその交流場所となっています。
そしてその交流空間を作り出している方がとても見識があり、今はその方の側で働くことが一番勉強になっています。
ご自身のルーツである西会津が過疎化で取り返しのつかなくなる前に、海外の都市計画の仕事から一転、芸術村でコーディネーターをし、地域振興に従事されています。

福島県西会津協力隊 小堀晴野

Q.11 地域おこし協力隊とは、ご自身にとって何ですか?

西会津では、経験と出会いのある事業です。

Q.12 地域おこし協力隊とは、地域にとってどういう役割だと思いますか?

地域が消滅しない確率を上げる役割です。
例えば、まず名前さえ知らかった地域に若者が移住します。そうすると思い入れができ、確実に後の交流人口の1人となります。
また、都会にいる家族や友人も名前さえ知らなかった地域に遊びに来ます。そして、その地域や人が面白ければまたリピートしにきます。恋人ができれば地域にとっては儲け物です。

Q.13 実際に協力隊になってみて、制度の面で改善して欲しいなぁ、ということがあれば教えてください。

他地域では残念な事に完全に臨時職員扱いになっているところもあるそうです。自治体側の地域おこし力隊に対する意識の共有が、全国でもっと必要なのかと思います。

Q.14 今後、協力隊になろうと思っている人に一言!

今振り返ってみて、しておくといい準備があれば教えてください。
協力隊についての認識、意識向上。実際の協力隊員と話す機会を設ける。
免許、生活必需品を買えるだけの資金源の確保(私は人に頭を下げて借金しました。恥ずかしいし辛かった。)西会津に来てみることもおすすめします。面白い人いっぱいいますよ。

募集要項の内容で特に確認しておくべき事柄ってありますか?
どこに勤務なのか。副業は認められるのか。勤務形態は完全に委託なのかそうではないのか。地域振興に関わる会社を立ち上げたりして、協力隊として生活してみることはできるのか。
募集要項が曖昧な自治体には直接相談したほうがいいです。

暮らし・生活について、アドバイスありますか?
交流の場は本当に大事です

Q.15 最後に地域PRを! 現在、協力隊を募集中であれば、公募情報も教えてください。

西会津は去年あたりから若者がちらほら現れ、連結し始めて面白くなっていますよ。一緒に楽しいことやりたい方、遊びに来てみてください。

(アンケート協力:福島県西会津 地域おこし協力隊 小堀 晴野さん)

【FB】西会津若者まちづくりプロジェクト
【HP】西会津国際芸術村

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2014/10/20 更新

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