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【NAMO.】なごやの歴史・文化とユニークに出会う

プロジェクトNAMO. について

名古屋の「歴史・文化」と聞いてイメージすることは?「三英傑、名古屋城、みそ…」といったよく耳にするワード。
「歴史・文化」という言葉だけで、「難しそう。自分には関係ない…」

この意見は、プロジェクトを進める前に、私たち大ナゴヤ大学が名古屋市民に向け名古屋の「歴史・文化」についてアンケートを実施し、得たものです。

はじめはこの結果に、今回のプロジェクトを担う私たちも同感でした。しかし、プロジェクトを進めるに当たり、名古屋の「歴史・文化」の扉を少し開いただけで、知らなかった魅力がたくさん埋もれていることに気づきました。これまでの情報発信の方法そのものが、「歴史・文化」に馴染みがないと感じている人たちには届きづらかったのでは…?

メインターゲットは、私たちと同世代で、これからの街を担う20~40代。「歴史・文化」に対し、私たちが魅力的だと思う「面白くて、おしゃれで…」といった、これまでとは違う「ユニークな出会い」を提供することを目的に、プロジェクトNAMO.を立ち上げました。
また、地域団体や文化人、市民ボランティアと積極的な連携を図るほか、プロジェクトに関わるすべての人において、人育てを実現することも目的としました。

大ナゴヤ大学 NAMO.

イベント「神社仏閣で文化の祭典 盛りのBA・BA・BA」の様子

タイトル、コンセプト、ロゴデザインを設定し、展開しました。

NAMO.

1610年の開府以来、400年を超える時を刻んできた名古屋。
その歴史や文化にふれてみて改めて気づく、
今の名古屋を築いてきた、豊かなヒト・モノ・コトの存在。
その一つひとつが織りなす、今へのつながり。

400年の時の流れの中で積み重ねてきた魅力を
史実の時系列な羅列ではなく、
面白かったり、おしゃれだったり、遊び心があったり、
そんなユニークな出会いによって届けます。

名古屋弁の「上町(うわまち)言葉」は、「京言葉」「船場言葉」と並び、
日本三大美方言と呼ばれる上品な言葉づかいです。
“なも”はこの「上町言葉」のひとつ。
話し言葉のしめくくりの「~ですね」という意味でやわらかく響きます。
“なも”のように時代を追うごとに埋もれてしまった
今に息づく名古屋の魅力を伝えたい。
「NAMO.」はそんな思いを込めて名付けました。

歴史や文化を知ることは自分の街を好きになること。
「NAMO.」は名古屋の街を自慢したくなり、
誇りに思える人が増えるきっかけをつくります。
名古屋の次の400年につながるように。

大ナゴヤ大学 NAMO.

イベント「浮世のWonderland 〜喜八と遊女の心中恋物語〜」の様子

<NAMO. 活動内容>
☆CLASS NAMO.(授業/ 3 回開催)

「ナゴヤを面白がる人を増やす」をミッションに活動する大ナゴヤ大学の目線で、名古屋の歴史や文化、伝統などをテーマにしたユニークな授業を開催しました。少人数を対象に、ていねいに学ぶことができる場づくりを目的とし、実施できました。

《2013年度の授業内容》
・魅惑の『名古屋弁』ワールド
「文ちゃま」 先生という愛称をお持ちの南山大学教授・安田文吉さんを先生に迎え、今ではあまり聞くことのできない「名古屋弁上町ことば」をはじめと した名古屋弁デモンストレーションや、名古屋弁を使ったワークショップなどで授業を行いました。

・染められて。〜注染てぬぐいの魅力〜
昔と変わらない手作業で染め上げる「注染てぬぐい」の職人・佐々木喜八 さ ん を 先 生 に 迎 え 、型 紙 、柄 、技法、てぬぐいの知られざる活用法のほか、職人になった背景や苦労話など、人にスポットを当てた内容も盛り込んだ 授業を行いました。

・26文字のラブソング 〜お座敷で三味線にのせて〜
熱田神戸節どど一保存會会長・華房真子さん、副会長の小真さんを先生に迎え、熱田生まれの都々逸の歴史、魅力を学ぶほか、参加者が都々逸を作るワークショップなどを実施。お座敷遊びであった都々逸に倣い、授業はお酒のある環境で行いました。

NAMO.

☆EVENT NAMO. (イベント/ 2 回開催)

「街」という開かれた場をイベント会場にし、たくさんの人に向け、名古屋・愛知の「歴史・文化」の魅力、面白みを体験、体感できる内容を実施しました。会場においても地域団体の協力のもと、歴史的価値のある場所で開催できました。また、その場所にまつわる歴史のエピソードなども情報発信できました。

event namo 大ナゴヤ大学

☆PAPER NAMO. (情報誌 / 3 回発行)

名古屋の「歴史・文化」をテーマにしたフリーペーパー「JOURNAL NAMO.」を発行。
現代の街中で見つけられる切り口を設け、そこから取材して掘り下げていく物語調の内容です。「歴史や文化を知るって面白い」という出会い方や楽しみ方を提案します。メインターゲットが手にしやすいことを想定し、市内を中心としたカフェなどの飲食店やギャラリーなど約160カ所に配布しました。

大ナゴヤ大学 paper namo

名古屋を中心としたカフェやショップなど、さまざまな場所で配布されている「JOURNAL NAMO」

ーー そして、「これまで」と「これから」のNAMO. ーー

私たちのまち「名古屋」は、1610年の開府から400年の時の中で刻まれてきた、市民として誇るべき歴史と文化を持っています。しかし、アンケート結果でも「歴史・文化に興味がある」という声が多い中、実際にはこの地域の「歴史・文化」の知識が浅く、難しそう、敷居が高いというイメージが強いのが現状で、これからの街を担う若い世代に、その魅力がうまく伝わっていないという課題を感じました。
そこで私たち大ナゴヤ大学は、「なごやの歴史・文化とユニークに出会う」というコンセプトを掲げたプロジェクトNAMO. のもと、「歴史・文化」を知るきっかけづくりを進めてきました。商店街や神社仏閣の境内を活用し多くの人に体験、体感を届けたイベント、少人数制で深く魅力を届けた授業、コーヒー片手に短編小説のように読んでもらえるフリーペーパー、ウェブでのブログやSNSを活用し、かみ砕きつつも深い情報発信など、世代も気持ちも同じ「自分たちこそターゲット」とし、今までのイメージにない「歴史・文化」との出会いを作って届けてきました。
また、市民を巻き込んでいく意識をして進めてきました。ボランティアスタッフ 45名は、地域の人との連携も行うことで、その街の歴史的魅力の「情報発信」の担い手として共に活動することができるなど成果を残せました。
1年間の NAMO. の活動を通して「歴史・文化」に出会った方々から、、「NAMO.でイメージが変わった」「名古屋にもこんなにも素敵な文化があることを初めて知った」「もっと楽しく知れる機会がほしい」といった意見を多く聞くことができ、さらには「名古屋には面白いものがいっぱいあるんだろうなと改めて感じた」など、新たな興味も見出すことができましら。発信方法を広さや深さ、気軽さや丁寧さなど多角的に行うことで、伝わり方が変わり、これまで魅力が伝えきれなかった層へ届けられたという手ごたえを感じました。
「やっとかめ文化祭」のサポート事業としてとしてスタートした NAMO. は、主に若い世代へこの地域の「歴史・文化」の魅力に気づくきっかけづくりをもって「やっとかめ文化祭」の PR ができたと思います。事業としては幕を下ろしましたが、NAMO. のコンセプトや活動で培ったものは、大ナゴヤ大学が引き継ぎ、これからも活かし続けていきます。

(文・写真 NAMO.ホームページより)

【HP】NAMO.
【FB】NAMO.
【HP】NPO法人 大ナゴヤ・ユニバーシティー・ネットワーク(大ナゴヤ大学)


2014/9/16 更新

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