ORGAN活版印刷室は岐阜市靭屋町にあります。
ここは活版印刷室だけでなく、ORGANデザイン室、NPO法人オルガン、長良川おんぱく事務局などいろんな事務所が一軒の町屋の中でいろいろな活動をしています!
ORGAN活版印刷室とは
ORGANとは長良川流域の持続可能な地域づくりを支援する団体です。
2005年から、ゆるいネットワークとして動きだし、これまで岐阜市の伝統工芸の復活再生プロジェクトや、町家保存の取り組み、地域で催されるイベントの事務局など多様なプロジェクトに取り組んできましたが、2010年より、地域づくり支援をサービスとして行う団体とし て、法人化準備を行っています。
拠点は岐阜市の古い町金華の、築120年の町家です。昼となく夜となく、多様な人が集い、語り、呑み、歌い、会議をし、ワークショップを行う、古くて新しい地域拠点を目指しています。
そんな活動を行っていた中、数年前、近所にあった紙問屋さんが廃業される事になりました。その紙問屋さんが、沢山の活字や備品、そして、今ではなかなか手に入らない大きな自動の活版印刷機も全て廃棄してしまうという話を聞き、ORGANデザイン室は事務所に入るだけの活字、備品を買い取ることをきめました。そうして始まったのがORGAN活版印刷室なのです。
紙のお話
☆美濃手漉き和紙
ORGAN活版印刷室では、美濃手漉き和紙を使用しております。
江戸時代以降、長良川を利用した運輸により長良橋たもとの地域は長良川の重要な港町となり、奥美濃から美濃和紙などの陸揚げが多く、それを扱う問屋町とし て栄えました。良質な和紙「美濃和紙」を得た岐阜では、岐阜の工芸品である岐阜提灯、岐阜和傘、岐阜うちわが生まれ、美濃和紙は岐阜の伝統工芸には欠くこ とのできない物なのです。
美濃和紙というと本来は岐阜県南部を占める美濃国(みののくに)で広く生産されていた紙のことですが、 現在ではその中の一部、 主に岐阜県美濃市でわずかに残っているにすぎません。その中で、ORGAN活版印刷室では、若手美濃手漉き和紙職人の方々の繊細で個性的な美濃和紙を取り 扱っております。
美濃和紙は活版印刷との相性もよく雰囲気の良い名刺が出来上がります。
☆洋紙
ORGAN活版印刷室では、美濃手漉き和紙以外にも、コットン紙やクッション紙、様々な洋紙も扱っております。コットン紙やクッション紙など厚く柔らかい紙は活版印刷との相性も良く、活版印刷独特の印圧による文字の凹みが美しく映えます。
活版印刷のおおまかな流れ
①活字を拾う
活字棚に膨大にある活字の中から必要な活字を拾っていきます。②拾った活字で版を組みます
ORGAN活版印刷室で扱う版の種類は、「組版」「樹脂版」の2種類です。
「組版」は活字を一文字一文字手で組んで作ったものを指します。
「樹脂版」は、マーク、ロゴなど図柄を印刷する場合に用います。ワークショップでは、「組版」での印刷を行います。
③刷る(印刷する)
ADANA8×5印刷機、手フート(テキン)という手動の印刷機での印刷になります。
組んだ版を印刷機にセットし印刷します。
④乾燥
丸1日しっかりと乾燥させた後、梱包し郵送させて頂きます。
(文・写真一部 ORGAN活版印刷室HPより)
ORGAN活版印刷室【HP】http://organkappan.net/
ORGAN活版印刷室【FB】https://www.facebook.com/Organkappaninsatusitu
長良川おんぱく【FB】https://www.facebook.com/n.onpaku
〈地元びいきからのつぶやき〉
ORGAN活版印刷室「ワークショップ」を東京で開催!
ORGAN活版印刷室のある岐阜に行き「美濃和紙の手すき体験&my名刺づくり」ツアーも開催!に向けて企画つくっていきます。お楽しみに!
2014/3/3 更新