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【kumateng】「ほんとうの熊野」を知ってもらって地方振興につなげたい!それに挑む地元ガイド・コミュニティ

kumateng(クマテング)は、世界遺産である熊野三山と熊野古道の原郷・奥熊野エリアを中心に、地元ガイドが連携して、グリーン・ツーリズムやアウトドア体験を提供するネットワークです。

奥熊野とつながる

kumateng ツアーの様子 クマテング

kumatengのメンバーは実に多彩。農業や漁業に携わる人から、民宿経営者、キャンプ場スタッフ、セレクトショップ経営者、情報誌発行人など、奥熊野エリアの海・川・山などの自然とかかわる産業や事業を通じてグリーン・ツーリズムを実践している若者が中心となって、2012年にスタートしました。
限界集落のような小さな村や、そこへ至る古からの道、ひっそりと守られてきた巨岩や巨木を依代とする数々の聖地、厳しい自然のなかで連綿と育まれてきた独自の文化や暮らし、今を生きるための農業や漁業のフィールド…そういう場所にこそ「ほんとうの熊野」が残っています。
奥熊野を訪れるみなさんに、「ほんとうの熊野」に触れてもらいたい。そして、田舎も都市も、お互いに元気になっていきたい。そんな想いで、kumatengメンバー、みなさんとの出逢いを楽しみに、熊野でお待ちしています。

なぜ「kumateng」なの?

Kuma
熊野・熊・・・熊野の熊は「隅(クマ)」や「神が隠る地=隠国(コモリク)」が語源で、神々が棲む奥まったところという意味が由来。もちろん本物の熊も住んでいる。
※熊野:現在の和歌山県南部と三重県南部のあたりを総称して熊野と呼ぶ。京の都から見て入口の和歌山県田辺市の辺りが「口熊野」、三重県南部の辺りは「奥熊野」と呼ばれた。古から「熊野国」「牟婁国」「紀伊国」「紀州藩」と国の名前が変わってきたが、明治の廃藩置県により和歌山県と三重県として分断されるまでは、ほぼ同一エリアだった

Teng
天狗・修験者・山伏・・・熊野信仰が広まるより昔から、奥熊野は修験道の聖地だった。縦横無尽に山を飛び回り、神通力を身に付けた修験者は「天狗様」と敬われた。熊野では赤倉に天狗伝説が伝わる。
※修験道:山へ籠って修業を行い、悟りを得ることを目的とする日本古来の山岳信仰。仏教伝来以後は仏教に取り入れられた日本独特の混淆宗教。

お苔ちゃま
雨の多い熊野にはなんと500種類以上ものコケが存在し、古道の石畳や、村の石垣、小道などいたるところを瑞々しく覆っている。自らの体積の20~30倍の雨を吸い、そのカタチを変え輝きを増す、いわば天然のダム。小さな存在が、森やまわりの自然を支えている。たくさん集まって、ふかふかの絨毯になって道を覆い、動物や人に踏まれることで胞子を飛び散らし命をつなぐ。小さな小さな存在が、奥熊野の自然を支えている。

「kumateng」の団体概要

kumateng 団体概要 クマテング

熊野古道は、2004年に『紀伊山地の霊場と参詣道』として世界文化遺産に登録され、訪れる人も増えました。しかし、発地型の大型バスツアーでは「ほんとうの熊野」を感じるには限界があり、文化的景観の源である大自然というフィールドが活かしきれておらず、地域振興につながっていない現状があります。
一方、全国の地方と同様に、過疎化や高齢化によって地域活動の維持が困難となったり、雇用の減少による、さらなる若者の流出に歯止めがかからず、悪循環が続いています。しかしまだ、豊かな自然や独自の文化などの魅力が尽きない「ほんとうの熊野」が残っています。中でも限界集落のような地域は、地理的な制約、交通条件など、これまではマイナス面ばかりが取り上げられてきました。しかしそのような地域には、新たな活性化への道を歩む宝がたくさん眠っています。
近年、グリーン・ツーリズム(農山漁村地域において自然・文化・人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動)の取り組みが広がってきた背景のもと、三重県でもグリーン・ツーリズムの推進が図られ、2008年よりグリーン・ツーリズムインストラクター育成スクール(財団法人 都市農山漁村交流活性化機構 主催)が毎年県内で開催されています。
本協議会は、このスクールの修了者のうち、実際にグリーン・ツーリズム的活動を実践している人が主体となり、お互いにネットワーク化を図ることで、全国へ向けての情報発信力を高め、体験プログラムの内容の向上と、受け入れ体制の整備を行っていくことを第1段階の目的として結成されました。

「kumateng」の事業内容

・既に当地域で活動しているグリーン・ツーリズム実践者や集客交流施設、教育施設、地域の農林漁家や団体との連携を図り、自然体験やグリーン・ツーリズムを地域ぐるみで受け入れることができる体制の強化を目指し活動する。
・実践者同士のネットワーク化により互いの活動を学び合い意見交換の場を持つことで、当地域におけるグリーン・ツーリズムの内容の改善・お客様の満足度の向上・リピーターの増加を目指し活動する。
・情報発信を共有することで、お客様側・受け入れ側の両方にとってのチャンスロスを減らすことができるような情報発信力の向上を目指し活動する。
・地域内で実践者が増えていくような波及効果を生み出すことを目指して活動する。
・企業やメディアとの連携が得られるよう積極的に活動する。
・オリジナル商品を開発し、会の維持、運営につながるように活動する。

地域内で様々な取り組みをする人同士がつながり、「我が町」だけではなく「熊野はひとつ」、「お互いがお互いの応援団に」という気持ちで取り組み、私たちの活動が、田舎と都市を結ぶ架け橋になっていくことを目指しています。

「kumateng」が提供する体験プログラムの一例(滝巡礼 ~森と水をめぐるトレッキング〜)

ツアーで訪れることが出来る滝 kumateng クマテング

修験や天狗の伝説が伝わる巨岩「大丹倉」をはじめ、巨岩自体がご神体として祀られている丹倉神社など、赤倉(童集乃村)には熊野の自然信仰が今も息づいています。この地は、熊野信仰の原点ともいわれ、プリミティブな熊野を感じられる聖地といわれています。
携帯電話の電波も入らない、熊野の原郷を感じさせてくれる赤倉には、さまざまな古道が残っています。そのうちの1つ、ある信仰の道を歩いて行く滝つぼが美しいガンガラ滝と、アメノウオ(アマゴ)伝説が伝わる雨滝などを訪れます。美しい水をもたらしてくれる山々の懐に入り込み、森と水をめぐるトレッキングへでかけましょう。
トレッキングのあとは、その美しい水でアマゴを育てている養殖場を訪れ、山の恵みを学んで感じて、味わうツアーです。

巨岩、滝、巨木…。奥熊野は、自然そのものに対する自然信仰が今も残り、人の暮らしと共存してきた熊野の原郷です。人・自然・道・聖地がつながる奥熊野のグリーン・ツーリズム&アウトドア体験へ、ココロと体を癒し(Healing)に、蘇り(Re-born)に、出かけてみませんか。

(写真・文:kumateng HPより)

kumateng【HP】http://www.kumateng.com/
kumateng【FB】https://www.facebook.com/Kumateng


2014/2/21 更新

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