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〈伝統的工芸品:山口県〉赤間硯(あかますずり)

硯(すずり)の高級品として知られる「赤間硯」。
その歴史は鎌倉時代にさかのぼるといわれています。赤間硯の名は現在の下関市、赤間関(あかまがせき)で作られ始め たことに由来するもの。江戸時代には、厚狭(あさ)や万倉(まぐら)の赤間石(あかまいし)が用いられるようになりますが、藩主の許可がなければ採石できず、赤間硯は藩主の贈答品などに使われた貴重な硯でした。
筆墨硯紙という文房四宝の中でも最も永く時を共に過ごす硯は、ことに文人が愛した至極の宝。文人 も武将も手元に置きたいと、その心を魅了した赤間硯の味わい深い魅力を堪能してください。

特徴

「赤間石」と呼ばれる美しい石を用いることが特徴で、次に、石質が緻密なため硯に適していること、石質に粘りがあるため彫刻しやすく優れた条件を持っています。
硯に使われる石は、墨を下ろすザラザラとした「鋒鋩(ほうぼう)」、つまり石英や鉄分を多く含みます。硬く、緻密で、石眼や美しい文様があり、しかも粘りがあるため細工がしやすく、硯石として優れた材質です。よく墨を磨き、墨の発色が良く、早く墨がすれ、さらっとのびの良い 墨汁が得られます。

作り方

硯に適した原石は、厚さ1メートル程度の地層になっているため、層に沿って斜めに穴を掘って採石します。採石した原石は選別して、縁たて、荒彫、浮かし彫、加飾彫り、仕上げ彫、磨き、漆による仕上げ等、十数工程を経て硯となります。 この作業工程や技術、技法は、100年を経た現在もほとんど変わらず、幅2ミリから10ミリ程度の「のみ」を使い、師匠や親から受け継がれた技術によって彫られています。

採石後、石の目を見つけ、制作したい硯の大きさを考慮しながら、割り矢とハンマーを使って板状に割ります。次に、丸ノコで切断し、タガネを使って形を整え ていく「型取り」。次いで、硯の裏表をノミなどで平らに削ったり、円盤で研磨したりする「平板作り」。
続いて、硯の海や陸の位置を決める「縁立て」が終わ ると、大きなノミで粗く彫る「粗彫り」、小さなノミを7~8本用いて内彫りを行う「仕上げ彫り」。そしてノミ跡などを磨き、最後に、墨をする陸と墨をためる海を残し、風化防止のために塗った漆が薄く均一になるよう布で軽く拭くと完成です。
難しいのは、陸と海の境目のハト(胸)の部分。墨がなめらかにすれるよう、でこぼこがなく、ふんわり丸く。職人が最も神経を使うところだそうです。(参考資料:山口県観光振興課HP赤間硯【HP】山口県赤間硯生産協同組合


2014/4/1 更新

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