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〈長野県〉「そば班」打ち込む青春 木島平・下高井農林高に新しい部活動

下高井農林高校(長野県下高井郡木島平村)の食文化コース3年生4人が本年度、そば打ちに励んでいる。今月下旬にはほかの学年の生徒にも声を掛け、生活科学クラブ内に部活動として「そば班」を設ける。本格的なそば打ちは初めての経験で、地域の愛好家の指導を受けながら日々、技術を磨いている。8月に都内で開く「全国高校生そば打ち選手権大会(そば打ち甲子園)」に出場する計画だ。

11日は、4人がそれぞれそば粉、小麦粉計1キロを使い、そば粉8割、小麦粉2割の「二八そば」を打った。生徒たちは4月以降、週2回のペースでそば打ちをしている。春日泰聖君(17)は「(粉と水を合わせる)水回しや、(生地を広げる)のしが難しい」と話していた。

生徒の指導役は同村の「そば打ち研究会」の会員が務める。この日同校を訪れた渡辺力さん(69)は「(生地を)耳たぶと同じような感触にするように」などと助言した。

同校によると、食文化コースの3年生は各自がテーマを決めて課題研究をする。4人は、村にオヤマボクチ(ヤマゴボウ)をつなぎに使った「ぼくちそば」があることに着目し、そばを研究テーマに選んだ。道具は村や研究会の補助を受けてそろえた。大口和真君(17)は「新しいことに挑戦したかった」と言う。

打ったそばは自宅に持ち帰る。大口君は「そばの形になったのを見るのがやりがい。家族からは前より良くなったと言われる」。渡辺さんは「のみ込みが早い。1、2年生もたくさん入ってくれればいい」と願う。

7月ごろには学校前の畑1・5アールほどで、ソバやオヤマボクチの栽培に挑戦する。4人は地域の行事にも参加し、活動を紹介していきたいと張り切っている。(信濃毎日新聞より)

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2015/5/12 更新

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