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【ぐるぐる海友舎プロジェクト】さまざまな人を「ぐるぐる」と巻き込むプロジェクト

旅をしたりまちを歩いてるときに、見るからに古い時代の建物がその地域の風景の一部にピタッとはまって(なじんで)いるのを見つけて、その建物越しにその地域の歴史や人々の暮らしをぼんやりと思い描いてしまうことってありませんか?

城下町や宿場町、蔵のあるまちなみ、農村集落などまとまったかたちで残っている(あるいは復元された)場所などはもちろんなのですが、とくに1件だけぽつんと残っていたり、ぽつりぽつりと点在していたりする地域となると、さらにその建物や地域から発せられる「時間の経過や思い出のようなもの」が「ぷんぷん」と放たれている感じがするのは僕だけでしょうか?(笑)

その地域に住む人たちの心に植え付けられている風景や建物を通して、地域コミュニティの活性化を図る。あるいは訪れた人たちがその建物や風景を通してそのまちに興味を抱いてもらう…。
瀬戸内海の島に佇む古い建物を中心にさまざまな人を「ぐるぐる」と巻き込みながら活動を広げる、広島県江田島市の「ぐるぐる海友舎プロジェクト」を紹介します。

〜以下、「ぐるぐる海友舎プロジェクト」ホームページより〜

 

海友舎について
1888年、海軍兵学校が築地から江田島へ移転してきました。それに伴い、海軍兵学校で働く兵士や下士官用の娯楽兼福祉施設として、中郷地区に建てられたものが、旧海軍兵学校下士卒集会所「海友舎」でした。1948年、海友舎は民間に払い下げられ、健康器具販売の会社を立ち上げた元海軍士官の二人が購入。戦後しばらくは、戦争未亡人のような地域住民への職業普及事業の一環として、洋裁教室の場としても使用されたといいます。その後、海友舎は会社の事務所として使用され続けてきました。2012年9月、海友舎を使用してきた事務所が撤退。空襲さえも免れてきた歴史的に貴重な木造建造物、海友舎は空き家になろうとしていました。

ぐるぐる海友舎プロジェクト

設立の経緯
空き家となった海友舎は解体の危機にありました。所有者は「建物を残したいけれど、維持費の捻出に困っている」という問題を抱えていたのです。海友舎を取り壊さずに後世に残したいという想いを持った有志が集まり、所有者のご厚意と地元の方々の好意的なご協力のもとに、ぐるぐる海友舎プロジェクトが発足しました。

プロジェクトの目的
海友舎の維持管理のお手伝いと、チャリティーイベント等により後世に残す方法を探っています。歴史的建造物である海友舎を活用しながら、交流の場としての再生を目指し、地域コミュニティーの活性化と、観光資源としての新たな魅力をつくりだしていきます。また海友舎周辺地域の歴史調査も進め、江田島の歴史文化を継承し、地域をより一層魅力的な場所にしていきたいと願っています。

ぐるぐるな理由
ぐるぐる海友舎プロジェクトは、海友舎に興味のある人、 江田島に興味のある人、建築に興味のある人、まちづくり に興味のある人など、さまざまな人を「ぐるぐる」と巻き 込みながら活動を広げていきます。プロジェクトの目的に 賛同する誰もが、この活動に参加することができます。

ぐるぐる海友舎プロジェクト

 

《主な4つの活動

「手入れする」
ぐるぐる海友舎プロジェクト
歴史的建造物である海友舎を、より良い状態で 維持するために、みんなで定期的に掃除や片付 けをしています。掃除をすることで、現代建築では真似のできない当時の技術や美も発見できます。海友舎には広い庭もあります。また、片付けの際に出てくる、海友舎で眠っていた本や食器などの使い道を考えながら、チャリティー蚤の市の開催も企画しています。

「使う」
ぐるぐる海友舎プロジェクト
明治末期に建てられた海友舎には、時間を積み 重ねたものがもつ味わいがあります。いくつか の部屋には畳や床の間もあり、和洋折衷の趣の ある建築です。この魅力的な空間を、ギャラリー やイベントスペースとして活用していきます。 プロジェクトの趣旨に賛同していただいている、 地域内外の交流を促進する団体、または個人に 積極的に貸し出しています。

「学ぶ」
ぐるぐる海友舎プロジェクト

日本近代建築を象徴するような西欧風の外観を持つ木造建築の海友舎。この貴重な建築を見学 できる建築見学日を定期的に設けています。不定期に開催する勉強会では、ゲストスピーカー や講師を招いて、建築やまちづくりについて学びます。また、周辺地域の歴史や町並みを知るための歴史調査や、歴史ある小道や民家、お寺などを巡る、周辺散策ツアーも開催しています。

「発信する」
ぐるぐる海友舎プロジェクト

海友舎で行われるイベントやワークショップを通じて、ここを訪れるさまざまな人々と交流し、江田島の魅力を発信していきます。また各地で 開催される発表会にも積極的に参加し、海友舎と江田島をアピールしています。この場所を活かしたアートイベント等を企画したり、ワークショップ成果品の配布や、海友舎オリジナルグッズの制作販売などを行っていきます。

(文・写真 ぐるぐる海友舎プロジェクト)

【HP】ぐるぐる海友舎プロジェクト
【FB】ぐるぐる海友舎プロジェクト


2015/5/7 更新

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