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【地域活性化学生団体 ねのほしさん】教室ではできない学びの機会をつくる

「地域活性化団体ねのほしさん」は、2014年3月に立教大学新座キャンパスを拠点として設立された、地域活性化を目的として活動する団体です。

それは大学生活も3年目のお終わりを告げる春の頃。本来就職活動に明け暮れているこの時期に、突如大学院への進学を決め、一切の就活をしないまま過ごしている社会不適合者がひとり(笑)、それが「ねのほしさん」代表であり、今回ライターを務める藤原香奈です。

学生生活を通して地域と関わりを持ってきた私は、この先の将来も地域と関わることがしたいと思うようになりました。
「就活も授業もない中で、この余りある時間をどう過ごそうか。たかが1年、されど1年。何をしたら有意義な時間を過ごせるだろう」
そんなふうに考え始め、これまでの自分の活動を振り返ったとき、「自分が地域と関わることがしたいと思うようになったのって、いつからだっけ?」そんな疑問が頭に浮かびました。
一方で「私…言うほど地域での活動の経験があるわけでもないし、実際あんまり知らない…。だって、そんな機会なかったんだもん!」

そうつまり、自分の将来の大きな転機である「地域への関心」を持つきっかけとなった「場」が、実は身近なところなかったことに気が付きました。「ないんだったら、つくればいい。この1年自分ができることはそれだ!」そう思い、自分の一番身近な大学内に団体を設立しました。
この「器」を通して、今まで自分のように地域に関心のなかった人が、地域に目を向けるきっかけがつくれたらいい。そして地域で頑張りたいと思う人が、少しでも増えればいい。関わった地域の人たちが、少しでも笑顔になってくれたらいい。
そんな思いで活動を始めました。この1年でたくさんの場所と、たくさんの人とのつながりを得て、たくさんの経験を積んでいます。現在絶賛成長中です。
1年が経て少しずつ私の活動内容をまとめられるようになってきたので、今日はこの場をかりて紹介してみたいと思います。 ねのほしさん

まずは「ねのほしさん」ってなあに?

団体名である「ねのほしさん」について、よくどういう意味か聞かれます。「ねのほしって人の名前?」という質問がしばしば…。決して人ではありません!実は「ねのほしさん」とは、「北極星」を意味する全国各地で使われている方言なのです。
十二支の「子」で真北を表します。みなさんご存じの通り、北極星は地球から見るとほとんど動かず、常に真北を指しています。そのことから、昔は船乗りさんの目印として使われていました。地域活性化とひとことに言っても、その形はさまざまで、知識も経験もない私たちに何ができるのか、何をすべきなのか、そもそも活性化って何なのか。きっと答えはなくて、逆に言うとたくさんあって。
それでも、気持ちだけは負けない!メンバー全員が「日本各地を盛り上げたい!」というひとつの目標に向かっていく、そんな気持ちを目印にして頑張ろう、という願いを込めて名付けました。「ねのほしさん」とはみんなの気持ち。そしていつか、私たち自身が地域を導く目印である「ねのほしさん」になれたらいいな、と。

活動紹介〈東京本土唯一の村、檜原村の地域PR

過疎地域に指定されている東京本土唯一の村、檜原村。
東京都にありながらも、大都会の喧騒から離れたこの村では、豊かな自然と歴史ある文化、それを形作るあたたかい人々が暮らしを営んでいます。

そんな檜原村の人里(へんぼり)集落に、ただ一つ存在するゲストハウス、それが「東京ひのはら村ゲストハウス へんぼり堂」です。ねのほしさんは、この「へんぼり堂」を拠点に、大雪で倒壊した窯小屋の再生作業や、集落行事への参加、お手伝いをしています。

このフィールドを選んだ理由は、「東京に村がある!行ってみたい!」ただそれだけでした。そんな檜原村には縁があって、足繁く通っています。「畑をやりたい!育てた野菜を売って、地域PRをしたい!」そんな願いも実現し、耕作放棄地になっていた畑を開墾して育てた野菜を学園祭に出店しました。
当日は、村のおじさんも応援に駆け付けてくださり、一緒に檜原村をPR。地域の人ともすっかり親密な関係で、私たちが元気付けているよりも、むしろ元気付けられてばかり。かけがえのない場所と人たちがいるこの村で、これからもどんどんいろんなことにチャレンジしていきます。ねのほしさん 檜原村 へんぼり堂

活動紹介〈熱海銀座商店街活性化

観光地としても有名な熱海は、一見賑わいを見せている場所のように思われます。でも実際、熱海の中心商店街は、昔に比べると人もお店も少なくなりました。そんな現状だからこそ、おもしろいことが生まれてくる。それを如実に表しているのが熱海銀座商店街です。
古き良きがたくさん残っているこの場所は、今注目の的。その古き良きを伝え、また新しき価値を創りだす核となって活動しているのがNPO法人atamistaです。
ねのほしさんでは、銀座商店街の活性化として、2か月に1度行われる「海辺の熱海マルシェ」のお手伝いをしています。また、他大学の学生とともに、商店街の店舗共通ポストカードを作成するプロジェクトを発足!店舗ひとつひとつにヒアリングを行い、込められた想いをポストカードへ落とし込みました。
商店街に足を運んでくれた人が、思い出とともにポストカードを持ち帰り、2度目、3度目とまた別のポストカードを持ち帰る。そうして集まったカードは、その人にとってオリジナルの思い出のアルバムです。訪れた人たちに、何かを残したい。それはポストカードという物であり、思い出という形のない、かけがえのないものになりますように。完成は2015年春頃を予定。みなさん是非足を運び、オリジナルのアルバムを作ってみてください。熱海銀座商店街活性化 ねのほしさん

 活動紹介〈五日市ごえん分校×フェス

あきる野市に位置する五日市では、2014年4月に開催された「OTODAMA FOREST STUDIO」を契機に、OTODAMAと五日市が共同で「五日市ごえん分校」というプロジェクトを発足しました。五日市をもっと元気にしようと、毎月さまざまな分野のゲストを迎えてイベントやワークショップを行っています。
ねのほしさんも「五日市ごえん分校」に参加し、たくさんの学びを得ています。また、2015年4月に行われる「五日市ごえん分校フェスティバル」では、コアスタッフとして運営を行います。会場となるのは、廃校活用されている「小宮ふるさと自然体験学校」。ライブはもちろん、五日市の魅力や地域に関わるトークイベント・ものづくりや五日市周辺のおいしい食べ物が堪能できます。現在開催に向けて、さまざまな企画の提案や各ゲストとの打ち合わせを重ねている真っ最中。当日の運営も含め、がっつりフェスを動かしていくので乞うご期待です。五日市ごえん分校フェスティバル ねのほしさん

 その他にも、まだまだ活動しています!

他にも、青梅市の成木では竹林整備や森林空間活用を、埼玉県の入間市ではごみ拾いを始め地域密着のイベントや地域資源の発掘など、動き始めた活動がまだまだたくさん!
そして「地元びいき」が主催をする「地域よそもの戦略会議」では、運営団体としてFacebookや当日運営を行っています。
活動し始めてようやく1年が経とうとしている現在、正直こんなにたくさんの場所やたくさんの人とつながりを持てるとは想像もしていませんでした。しかし、これも何かの縁と、自分たちが動いてきた証。まだまだ団体としては未熟で不安定な部分もありますが、迷ったときは「ねのほしさん」を目印に、これからも突き進んでいきたいと思います。

みなさん、応援よろしくお願いいたします!

(文・写真 「地域活性化学生団体 ねのほしさん」藤原香奈)

【FB】地域活性化団体 ねのほしさん
【TW】ねのほしさん

 

 

 


2015/3/10 更新

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