鳴門海峡で7日、春の観光シーズン到来を告げる「渦開き」のセレモニーがあり、今年開通30周年の節目を迎える大鳴門橋を望みながら、観潮船の盛況と海の安全を祈願した。
正午すぎ、観光客や鳴門市うずしお観光協会の役員ら約100人を乗せた観潮船が、同市鳴門町土佐泊浦の亀浦観光港を出発。昨年に続き、渦潮の世界自然遺産登録を目指して連携する兵庫県淡路島の観光協会の関係者も乗り込んだ。
多くの渦を間近に見られる観潮ポイントの大鳴門橋下に到着すると、鳴門うずしお大使の岸本わかなさん(22)と、クイーン淡路の藤原美香さん(27)が、「渦を開く」という意味を込めた「黄金の鍵」(長さ約1・8メートル)を投げ入れた。
この日は時折、小雨が降り、肌寒さを感じさせたが、海上に豪快な渦が現れるたびに、乗客から大きな歓声が上がっていた。兵庫県西宮市の主婦河西陽子さん(43)は「すごい迫力。渦は巻いては消えるものなんですね」と声を弾ませていた。(徳島新聞より)
2015/3/9 更新