• Facebook
  • Twitter
  • 地元びいきとは
  • 問い合わせ

〈京都府×福井県〉日本の大学で初、眼鏡デザイン開講 来春から京都精華大学

京都精華大学(京都市)は2015年度から、福井県鯖江市の眼鏡メーカーのデザイナー2人を講師に招き、眼鏡のデザインを専門的に学ぶ講義を開講する。学生は、業界の最前線で眼鏡の企画から販売までを手掛けるデザイナーに直接手ほどきを受けながら、4カ月かけて眼鏡のモデル制作に実際に取り組む。同大によると、国内の大学で眼鏡のデザインがテーマの授業は初めて。

講義を開講するのは同大デザイン学部プロダクトコミュニケーションコース。同市の眼鏡メーカー「ボストンクラブ」のチーフデザイナー笠島博信さん(43)、デザイナー脇聡さん(42)が講師となり、3年生十数人に4~7月、約5時間の授業を計15回行う。鯖江市内の眼鏡工場の見学も予定している。

開講のきっかけは、ふくい産業支援センター(福井市)の社会人向け講座「福井デザインアカデミー」。同大の平田喜大准教授(48)が講師となった講座を笠島さん、脇さんが受講していた。

平田准教授は数年前から「人の体に直接触れ、樹脂や金属など多様な素材を使う眼鏡は、工業デザインを学ぶには最高の教材」として講義の新設を模索。同アカデミーの中で眼鏡産地をどうブランド化していくかについて熱心に学ぶ笠島さん、脇さんの姿勢に感銘を受け、今年夏に講師就任を依頼した。

日ごろの業務をこなしながら、京都にほぼ毎週通う負担は生じるが、笠島さんと脇さんは全面協力を約束。眼鏡デザインの基礎から企画立案、ラフデザイン、図面作成、モデルの制作、販売プロモーションまで徹底して“現場目線”にこだわったカリキュラム作りに取り組んだ。

笠島さんは「さまざまな制約が生じる中で、自身の会社や工場、販売店、消費者まで多くの人が喜ぶようにバランスを取るのがデザイナーの仕事。実際の社会の予行練習のような講義にしたい」と意気込む。脇さんも「学生には工業デザインの道に進むヒントをつかんでもらいたい。鯖江に来て眼鏡業界で働きたいという人が増えるきっかけになれば」と張り切っている。(福井新聞より)

★京都精華大学デザイン学部プロダクトコミュニケーションコースについてはこちらから!

★株式会社ボストンクラブについてはこちらから!

めがね 鯖江 京都精華大学


2014/12/1 更新

カテゴリ

タグ

新着記事