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《シリーズ:地域で活動しているヒトびと》~新潟県佐渡市~

シリーズ〈地域で活動しているヒトびと〉田舎に暮らす、働くってどういう感じ? 地域へ移住し活動をしている「協力隊」や「働き隊」の方々の話を紹介しています!

シリーズでお届けしている〈地域で活動しているヒトびと〉。
ここでは新潟県佐渡市で「地域おこし協力隊」として活躍されている、新田聡子さんを紹介します。

Q.1 まず、自己紹介をお願いします。

新潟県佐渡市 地域おこし協力隊 新田聡子

新田 聡子さん
年齢:27歳
配属地:新潟県佐渡市 岩首地区
隊員歴:2年目
前職:協力隊になる前は、社会福祉の専門学生

Q.2 協力隊になろうと思ったきっかけや動機、またこの地域を選んだ理由をお聞かせください。

佐渡の田舎で福祉の仕事をしたかったが、島外出身者では望むような小さな集落での福祉の就職が難しく、協力隊になれば小さな集落に住むきっかけに繋がるし、下準備が出来ると感じたから。

Q.3 就任が決るまでの経緯を教えてください。

地域情報や活動内容などどうやって情報を収集しましたか? また情報収集で困ったことはありましたか?
協力隊になる3年前から佐渡に通っていたので、ある程度の情報は事前に持っていたが、担当地区についてはほとんど知らない場所であった。協力隊が担当する地区はあまりインターネットでは情報がない地域が多いのでイメージしづらい。

受入先の自治体とは事前のどういったやりとり(話し合い)があるのですか?
1期生ということもあり、自治体も手探りの状態であったが着任前は小まめにメールや電話などでイメージをふくらませていった。面接では、募集内容の業務と将来の方向性について意見を求められた。

赴任する前にどんな準備をしましたか?
事前に何度も訪れた土地だったので特に準備していない。

Q.4 配属先はどちらですか? 何を行なっている部署ですか? そこで具体的にどのような仕事・活動をされていますか教えてください。

佐渡市役所 農林水産課。業務としては、世界農業遺産に登録され象徴的な景観として紹介される中山間・棚田地域での活動支援。集落にある廃校になった小学校を活用し都市住民との交流や情報発信。地区内での福祉活動。棚田の保全活動と観光資源としての活用など。米の販売促進活動。

新潟県佐渡市 協力隊

廃校に泊まりにきた大学生

Q.5 協力隊になって「良かったな〜」ということと、また「なかなか大変な想いをしたな〜」ということがあればお聞かせください。

・小さな集落に住めること。知人もいない集落にまったく関係の無い人が空き家を借りて住むのは難しいが協力隊だからスムーズに集落で生活できる。
・田舎特有のしきたりや集落行事が多い、字費などが高い。→頑張り過ぎない。集落全員が参加するものは参加。無理しない。
・驚くほどお裾分けが多く、食べきれない。
・いつも集落の人に行動を見られている。→気にしない、月に1回は息抜きをしに出かける。

Q.6 現在の仕事・活動はご自身にとって順調に進んでいますか?
また、Q.2で描いた想いや活動できていますか?

業務はどんどん増えていって大変だが、やりがいはあるし、活動の幅が広いので福祉のフィールド以外の事を色々経験でき勉強になる。自分で仕事とプライベートの区別をつけ、みなに伝えていくことで手探りながらも進んでいっていると感じる。農村では、すべて繋がっていると感じるので無駄な経験は1つもない。すべて自分の将来目指すものへプラスになっている。

最初はまったく違う領域の仕事だと感じていたが、集落で活動していくうちに農業も福祉も繋がりがあると感じ、都市部では考えられなかった福祉の在り方や福祉×農業について考えることが出来、可能性が広がったように感じている。

Q.7 Q.6の問いについて、思い描いたとおりに活動できている方

それができている「決め手」とはなんでしょうか?
なんでもコミュニケーション。伝えたい事は、相手に伝わるように伝える努力をする。いつでも元気に過ごすように体調管理をしっかりとする。

今度どんなことにチャレンジしていきたいか?
娯楽を増やす。芸人さんや劇団の公演などを小さい集落でも出来るように誘致。

新潟県佐渡市 協力隊

廃校でひらいた福祉サロン

Q.8 Q.6の問いについて、試行錯誤中な方。

どういった課題を抱えていますか?
行政と地域との考え方の違い。地域のニーズと行政が考えるニーズが違う場合があり、着任後は活動をする上で混乱する事が多かった。

それらはどうしたら課題解決が見えてくると思われますか?
ニーズを見極めて、お互いに伝えていく。間に入りながらも自分はどうしたいかも伝えていく。

Q.9 任期終了後について、目標や目指しているコトは見えていますか? 差し支えなければ、それはどんなことか教えてください。

お世話になっている集落を拠点に在宅福祉の仕事をしていくつもり。
現在関わっている棚田保全活動や都市住民との交流活動のサポートも出来る範囲でやっていきたいと考えている。

Q.10 個人的に気になっている地域、活動、人がいたら教えてください。

協力隊とは関係ないが、芸術系の大学がデザインなどを使っての地域おこし。
東京藝術大学×新潟県三条市八幡町

Q.11 地域おこし協力隊とは、ご自身にとって何ですか?

都市から飛び出すきっかけ。

Q.12 地域おこし協力隊とは、地域にとってどういう役割だと思いますか?

繋ぐ人。

新潟県佐渡市 協力隊

協力隊仲間での棚田での作業

Q.13 実際に協力隊になってみて、制度の面で改善して欲しいなぁ、ということがあれば教えてください。

自治体の考え方次第。「地域おこし」という言葉は、人によって感じ方が違うが言葉のイメージが先行してしまう場合がある。
限られた資金や活動の中でも、自分次第で変えられる事も沢山あるので私は今のままで満足しているし、自治体の担当者には感謝している。

Q.14 今後、協力隊になろうと思っている人に一言!

今振り返ってみて、しておくといい準備があれば教えてください。
自分に厳しく、田舎生活は甘くない事をしっかり意識する。

募集要項の内容で特に確認しておくべき事柄ってありますか?
自分のやりたい事を明確に。地域のニーズや求められている事を確認する。

暮らし・生活について、アドバイスありますか?
基本的に自分でなんでも揃える気持ちで。頂けるものがあれば有難い気持ちで何でも受け取る。

Q.15 最後に地域PRを! 現在、協力隊を募集中であれば、公募情報も教えてください。

昔ながらの形を残した田圃を登っていくと、気持ちよい風を感じながら日本海を望めます。便利なものはなくても、たくさんの先人たちが残した文化や習慣、祭りが色濃く残っている岩首集落。面倒くさいくらいの人間関係も、ここで生きていくには必要なこと。自然の恵みを感謝せずにはいられない環境。
忙しさは都心にいる時と変わらないかもしれないけれど、心は随分豊かになった気がします。大きな島、佐渡は毎日が新しい発見でいっぱいです。

(アンケート協力:新潟県佐渡市 地域おこし協力隊 新田 聡子さん)

【FB】新潟県佐渡市地域おこし協力隊

新潟県佐渡市 協力隊

田舎に暮らす、働くってどういう感じ? 移住に関わる情報を発信中!

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2014/11/17 更新

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