シリーズでお届けしている〈地域で活動しているヒトびと〉。
ここでは茨城県常陸太田市で「地域おこし協力隊」として活躍されている、白石百合乃さんを紹介します。
Q.1 まず、自己紹介をお願いします。
白石百合乃さん
年齢:25歳
配属地:茨城県常陸太田市金砂郷地区担当
移住元:埼玉県さいたま市浦和区
隊員歴:3年目
前職:協力隊になる前は、東京の清泉女子大学文学部地球市民学科の学生
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Q.2 協力隊になろうと思ったきっかけや動機、またこの地域を選んだ理由をお聞かせください。
きっかけは、大学4年生の時に愛知県豊根村に行き、そこで日本の農村の暮らしやコミュニティの関係性や、可能性を感じ、「都市部」と言われる場所じゃないところで暮らし、可能性を探り、現実を感じてみたかったからです。常陸太田市を選んだ理由は、大学と常陸太田市のつながりが10年以上続いているからです。
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Q.3 就任が決るまでの経緯を教えてください。
➡地域情報や活動内容などどうやって情報を収集しましたか? また情報収集で困ったことはありましたか?
地域情報は、インターネットで検索したり、現地に行ったり。活動内容は、隊員がブログなどで情報発信をしていたのでそれで情報収集しました。
➡受入先の自治体とは事前のどういったやりとり(話し合い)があるのですか?
説明会は、大学との繋がりがあったため、大学で募集説明会がありました。参加はしませんでしたが。面接は、大学学科から派生してできた「つなぐ会」が仲介になり仲介面接をし、その後、受け入れ自治体の市で面接がありました。面接のほかにも書類選考がありました。
➡赴任する前にどんな準備をしましたか?
引越し、車の準備。
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Q.4 配属先はどちらですか? 何を行なっている部署ですか? そこで具体的にどのような仕事・活動をされていますか教えてください。
1-2年目:常陸太田市企画課、常陸太田市金砂郷企画総務課
3年目:常陸太田市少子化・人口減少対策課、常陸太田市金砂郷地域振興課
イベントや会合参加などで地域の方との信頼関係構築。地域魅力資源の発掘、地域内外へ情報発信、交流人口拡大に繋げるようなコミュニティづくりなど。地域の方が豊かに暮らすため、地域で話し合い地域に向き合う場所づくりを地域主体でつくりあげて、協力隊が居なくなっても引き続き動く仕組み。
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Q.5 協力隊になって「良かったな〜」ということと、また「なかなか大変な想いをしたな〜」ということがあればお聞かせください。
➡知らない土地で暮らすことの難しさ、苦労、悩みなどありますか?
知らない土地で暮らすことの難しさは「そこの土地での常識」を知らずに入るということ。
➡それはどうしたら克服、解消できるとお考えですか?
分からないことは分からないといい、疑問に感じたことは素直に聞くようにしています。
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Q.6 現在の仕事・活動はご自身にとって順調に進んでいますか?
また、Q.2で描いた想いや活動できていますか?
思い描いていたこととは、違う部分が多いですが、地域の声やニーズを大切にしながら、地域の方ありきで活動する方針でやっています。地域の方ありきでないと、私主体でやってしまうと、何も残らない可能性があるので。
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Q.7 Q.6の問いについて、思い描いたとおりに活動できている方
➡それができている「決め手」とはなんでしょうか?
地域の方ありきの活動なので、結果は後から
➡今度どんなことにチャレンジしていきたいか?
繋がったら何かが生まれそうな方々を繋げるプロジェクトを行う
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Q.9 任期終了後について、目標や目指しているコトは見えていますか? 差し支えなければ、それはどんなことか教えてください。
お世話になった地域の方々への感謝の気持ちを忘れずに、自分の出来る範囲で関わっていきたい。外へ行って発信する人も必要と地域の方に言われ、それを励みに外から、常陸太田市を発信しづけたい。
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Q.11 地域おこし協力隊とは、ご自身にとって何ですか?
生き方を学ぶことができる。
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Q.12 地域おこし協力隊とは、地域にとってどういう役割だと思いますか?
地域の方の生活の質を豊かにする手助けだと思っています。
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Q.13 実際に協力隊になってみて、制度の面で改善して欲しいなぁ、ということがあれば教えてください。
行政の縦割り管轄に振り回されなくていい立場が、
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Q.14 今後、協力隊になろうと思っている人に一言!
➡今振り返ってみて、しておくといい準備があれば教えてください。
色々な人脈を広げておく、いろいろな経験をしていると、地域で「なにかやりたい!」となるのはいいけれども、地域の方にも理解していただけるような謙虚さと地域を巻き込む力があったほうがいいと思います。組織のように上からでものごとを言えるわけではないので。
➡募集要項の内容で特に確認しておくべき事柄ってありますか?
興味関心ある活動内容を募集しているところに行った方がいいかもしれない。
➡暮らし・生活について、アドバイスありますか?
とにかく、挨拶、謙虚さ、笑顔は必須のように感じます。また、チームなどで取り組む場合、チーム内部のすり合わせや会議なども絶対必要です。チーム内での信頼関係、報連相も大事です。それから地域への信頼関係、市役所行政との信頼関係のトライアングルで頑張っていくといいと思います。
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Q.15 最後に地域PRを! 現在、協力隊を募集中であれば、公募情報も教えてください。
茨城県常陸太田市の魅力の柱は、常陸秋そばの郷があること、西山荘、子育てしやすい政策や環境を整えるように努めているところです。
伝統や発祥ということを守ることを大切にしながら、未来に繋いでいくために取り組む熱い地域の方々がたくさんいます。そのような前向きな方々に出会える場所が、常陸太田市です。
(アンケート協力:茨城県常陸太田市金砂郷地区 地域おこし協力隊 白石 百合乃さん)
【FB】常陸太田市地域おこし協力隊
【HP】常陸太田市地域おこし協力隊
2014/11/17 更新