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初めまして!&北国のピンクごはん自慢! 

みなさま、こんにちは!

この度、地元発掘隊として記事を書かせていただくことになりましたHirokoです。
上京してからもう十数年、メトロポリタンな東京の便利さ、楽しさを実感しつつも、やはり想いを馳せるのは、自分が育った北海道の田舎風景や空気の美味しさ、食卓に上る素朴だけれど、心まで満たされる食べ物。そして、あちこち旅した際に発見した、小さな島国日本の「地元」が持つ素晴らしくバラエティに富んだ風景や文化です。
そういった日本全国に存在する「地元」ならでは「食」や「伝統行事」、「文化」にまつわる魅力を発掘して、その楽しさ、素晴らしさを読者の皆さんと共有できれば嬉しいです。

さて早速ですが、初回の今日は私の「地元」北海道の郷土料理を紹介したいと思います。

それは・・・お赤飯です。

お赤飯なんてどこにでもある?
いいえ、きっと道外の方には作り方を含め、ちょっと意外なお赤飯です。いわゆる「普通」のお赤飯は小豆やささげ豆を煮て、その煮汁でうっすらと上品な薄紅色のご飯を炊きますが、北海道のお赤飯に入っているお豆、実は「甘納豆」なんです。
そう、お茶請けに食べるあの砂糖漬けされた甘いお豆です。

炊き上がったもち米を蒸らす手前で「甘納豆」を追加し一緒に蒸して完成ですが、「甘納豆」では色が着かないので、炊く前の水加減をしたもち米に、ごくごく少量(家庭用炊飯器であればお箸の先にほんの少しつけるくらい)の食紅を加えて、ピンク色の水でご飯を炊くのです。
このピンクの色の濃淡は作り手のほんのわずかなさじ加減で決まるわけですが、その家のお母さんの好みか、たまにものすごくファンキーなピンク色のお赤飯を見かけることもあります。(笑)

ご飯に「甘納豆~???」と不思議に思うかもしれませんが、おはぎに比べれば甘さもほどよく、ごま塩の塩気となぜか添えられる紅ショウガとのコントラストも絶妙で、田舎風の色の濃い煮物にもピッタリはまる美味しさです。

個人的には折詰のお赤飯の紅ショウガをペロンとはがして赤い色がついたところと、花豆のような大きめの「甘納豆」がゴハンをよそう時にさっくりと崩れてしまった部分が大好きです・・・ってマニアックですみません。

地元びいき スタッフよもやまところで、この話題を書くにあたって全国のお赤飯について少し調べてみました。

北海道と同様に「甘納豆」を入れる地域は東北にもあるようですし、一部の東北エリアでは米を炊くお水にお砂糖を入れて更に甘さを強調したり、お豆の代わりにサトイモを入れる地域、おしょうゆ味(おこわでは?)というところもありました。

呼び方も地方によっては「あかまんま」「あかごわ」に変わるそうです。

今はおめでたい時に振る舞われることが多いお赤飯ですが、江戸時代には何か凶事があった時に食べることも多かったようです。はっきりとした理由は不明ですが、赤という色が持つ邪気払い、そしてそれによる縁起直しという意味合いがあったようです。

ひとつの料理をとっても、その土地その土地の個性があり、それにまつわる風習があるって面白いですね。本当に興味が尽きません。

さて、北海道のお赤飯について書き、久しぶりに食べたいなぁ~なんて思っていたら、東京・築地でこんな素敵なイベントがありました。

【道産Bar Vol.2】どさんぱ×REFARM北海道
北海道の若手農業者が育てた農産物でふるさとの味を楽しむ夕べ

道産Barは北海道を愛して止まないメンバーが設立した株式会社DKdoさんが企画・運営する、北海道出身で現在は関東に住む方はもとより「北海道が大好き」であれば誰でも参加可能なイベントです。

月1回の開催で今回は第2回目です。

道産Bar 株式会社DKdo

前回イベントの様子

今回は「REFARM北海道」とのコラボで「秋の道産食材でふるさとの味を楽しむ」がテーマです。
なんとこのイベントの中で、
・甘納豆を使ったお赤飯
・塩辛を乗せるふかし芋
という在京道産子にとっては夢のようなメニューが提供されるようです。
楽しみながらこれからの食と農を考えられる機会になりそうですね。
イベント詳細はこちらからチェックしてみてください!

※会員制とありますが、初回参加時にもらえる「どさんぱ」(Dosanko Passport どさんこパスポートの略)カードが会員証になります。
北海道出身に限らず北海道LOVEという想いがあれば、だれでも会員になれます。
詳しくは株式会社DKdoのホームページをご確認ください!

(文:Hiroko)


2014/9/10 更新

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