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〈山梨県〉ホタル舞う宿場町再現 北杜・白州町 住民が親水公園整備

北杜市白州町台ケ原の住民有志らでつくる「台ケ原ふるさとづくり協議会」(北原雄次会長)は、同所に「ほたる親水公園」を整備した。ホタルが舞っていたかつての宿場町の光景を取り戻そうと、園内にホタルが生息できる環境を整えた水路を約300メートルにわたり造った。

住民が4年ほど前に同協議会を設立し、新しく公園を造ることを計画。土地は、趣旨に賛同した同地区の竜福寺や個人の所有地を活用した。国の「地域用水環境整備事業」の対象となり、総事業費約1億円のうち、9割を国、県、市の補助金で賄った。

広さは約7千平方メートル。尾白川から水を取り入れ、全長約300メートルの蛇行する水路を造った。水路の深さは約40~50センチ、幅は約1メートル。水路の両側面に、丸みを帯びた石を積み上げた。底には石灰石を敷き詰め、ホタルのエサとなるカワニナが生息しやすい環境を整えたほか、周囲にススキやショウブなどの植物を植えた。甲斐駒ケ岳を眺められる見晴台やあずまやを設け、見晴台に登る道の土手にはヤマユリ約500本を植えている。

地元住民によると、竜福寺周辺の田んぼではかつてホタルが飛び回るのが初夏の風物詩で、家の中に入ってくることもあった。しかし、約20年前からは徐々に農業用水路の整備が進んだこともあり、ホタルが減ったという。

北原会長は「子どもたちがホタルを見に集まり、市内外から観光客が訪れる新しい名所になってほしい」と期待している。(山梨日日新聞より)


2014/7/28 更新

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