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〈福島県〉復興へ相馬野馬追開幕

一千有余年の歴史を誇る国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」が26日、始まった。南相馬市原町区の雲雀ケ原祭場地をメーン会場として28日まで騎馬武者行列、神旗争奪戦などの歴史絵巻を繰り広げる。
初日、総大将を務める相馬家第33代当主の次男・相馬陽胤(きよたね)氏(38)が率いる宇多郷勢は相馬市の相馬中村神社を出陣し、騎馬武者が市街地を進軍した。出陣に際し、陽胤氏は「地域復興を願い、周囲への感謝の心を忘れず、数々の武勲を挙げて無事の帰還を果たしてほしい」と訓示した。
北郷、中ノ郷、小高郷、標葉郷もそれぞれ南相馬市の相馬太田神社などから出陣した。5郷が同祭場地に集結し、宵乗競馬などが行われた。
地域復興への願いを込め、前年と同様に東日本大震災、東京電力福島第一原発事故以前とほぼ同じ規模での開催とした。騎馬武者は震災前の9割程度の約450騎が参加した。27日の本祭では甲冑(かっちゅう)競馬と神旗争奪戦、最終日の28日は相馬小高神社で神事「野馬懸(のまかけ)」がある。

避難先から集結 小高郷、標葉郷の騎馬会
東京電力福島第一原発事故に伴う避難区域にある小高郷、標葉郷の両騎馬会は、県内外の避難先から南相馬市小高区の相馬小高神社に集い、堂々と出陣を果たした。
奥の院で礼螺(れいがい)を吹奏した後、本殿前で神事を行った。佐藤邦夫小高郷騎馬会長、林茂標葉郷騎馬会長らが玉串をささげた。佐藤会長は「今年もこうして野馬追ができる。正々堂々と出陣し、晴れの姿を見せてほしい」、林会長は「東日本大震災後4度目の野馬追となる。一年一年の歴史が必ず次世代に受け継がれていくと確信している」と述べ、出陣する武者を鼓舞した。
螺(かい)の音が響く中、武者が参道に立ち並び、氏子総代が御神輿(ごしんよ)を繰り出した。(福島民報より)

相馬野馬追 福島県 相馬


2014/7/28 更新

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