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〈石川県〉子どもキリコ、15年ぶり復活 珠洲、秋祭りへ修復

9月6、7日に珠洲市宝立町春日野の宿(やど)神社で行われる秋祭りで、少子化に伴 い途絶えていた子どもキリコが15年ぶりに復活する。春日野地区奉燈保存会が運行に向 け、市里山里海応援基金の助成を受けて、地元中学生8人とともにキリコの修復を進めて いる。祭りの後継者育成につなげるとともに、来年には運行の模様を映像に残し、子ども キリコを後世に伝える。
子どもキリコの運行は1999(平成11)年を最後に途絶え、高さ約6メートルのキ リコは下中の釜集会所に保管されていた。老朽化や破損が激しいため、同保存会員と生徒 ら約20人が6月から毎週木曜日に、同集会所や付近の作業小屋で修復に当たっている。

会員はキリコを分解して壊れた部分を補いながら、黒、朱色の合成樹脂塗料を塗ってい る。生徒も作業を手伝いながら、キリコのうち直方体の燈籠部分に張り付けて飾る和紙製 の立体的な文字を製作している。秋祭りまでに組み上げて完成させる。

秋祭りでは、地元住民が担ぐキリコ6基とともに、子どもキリコを他地区の中学生の協 力も得て運行させる予定となっている。

保存会は、2009年から児童生徒対象の太鼓・笛教室を宝立公民館と連携して開いて いる。子どもキリコの復活によって、祭りの準備からキリコ運行、片付け、直会(なおら い)までを生徒に体験してもらうことで、祭りの後継者とともに郷土愛を育みたい考え。

修復に参加している加護一愛(かずあ)君(宝立中3年)は「自分たちの手で伝統のキ リコを復活できてうれしい。作業は大変だが、無事に完成させたい」と話した。(北國新聞より)

石川県 能登 キリコ祭り

写真は同じ珠洲市内の寺家秋祭りで登場するキリコ


2014/7/14 更新

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