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〈福岡県〉かやぶき屋根 25年ぶり黄金色 国重文「旧数山家住宅」全面ふき替え終了 添田町 見学会に20人

添田町津野の国指定重要文化財「旧数山(すやま)家住宅」で25年ぶりにかやぶき屋根をふき替える修繕工事が終了し、5日、現地で完成見学会が行われた。住民や観光客ら約20人が鮮やかな黄金色を取り戻した屋根の構造などについて、町担当者から説明を受けた。

津野地区は修験の地として栄えた英彦山麓の集落。同住宅は英彦山神社の旧参道筋にあり、1842(天保13)年に建てられた。幅21メートル、奥行き8メートルの寄せ棟造りの平屋で、典型的な農家の住宅様式をとどめている。1978年に国重文に指定され、現在は町が所有する。

大幅な修繕工事を行うのは89年以来。熊本県から長さ約2メートルのかやをトラック12台分取り寄せ、屋根の厚さが50~60センチになるように敷きそろえたほか、壁の修復なども施した。

見学会に参加した添田町観光ガイドボランティアの早田真智子代表(62)は、ふき替えで一新された建物にあらためて魅了された様子。「添田では歴史資産を生かした観光PRに力を入れている。これほど立派に修繕されたからには一人でも多くの客をこの家に案内したい」と話した。

町まちづくり課の岩本教之課長補佐は「筑豊地区にある国重文の民家は、中島家住宅(商家)と数山家住宅という添田町の2件だけ。特に数山家は常時無料公開しており、ぜひ訪れてほしい」と話した。問い合わせは、同課=0947(82)5965。(西日本新聞より)


2014/7/7 更新

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