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〈和歌山県〉梅産業を「世界農業遺産」へ 申請準備進める

6月6日は「梅の日」。全国に誇る和歌山の梅産業の「世界農業遺産」認定を目指して、みなべ町と田辺市が申請準備を進めている。5月下旬には同町で世界農業遺産推進協議会が発足。両市町は「知名度を上げることで、観光客増加にもつながれば」と期待を寄せている。両市町などでつくる「紀州梅の会」は6日、京都市の下鴨、上賀茂両神社に梅を奉納し、東京では梅フェアを開催して紀州梅をPRする。

世界農業遺産は、衰退が懸念される伝統農法や優れた景観、多様な生態系などを次世代に継承するため、国連食糧農業機関(FAO)が2002年に始めた。現在認定されているのは、フィリピンやペルーなどの31カ所で、7割以上がアジア地域にあるという。国内では石川、新潟、静岡、熊本、大分各県の5地域が認定されている。

みなべ・田辺地域は急峻(きゅうしゅん)で農耕に適さない里山が多いが、住民の知恵と工夫で江戸時代から約400年もの間、梅の栽培が続けられている。また、広大な梅林は観光地としても人気が高い。暮らしの一部である梅産業を守りながら、さらなる知名度アップを図ろうと、両市町と県が勉強会を開くなど、昨年から準備を進めてきた。

5月下旬に開かれた協議会の初会合には、県や両市町、JA、観光協会担当者ら約50人が出席した。協議会会長の小谷芳正・みなべ町長が「世界農業遺産の推進を図ることで、観光振興にもつながる。地域一丸となって取り組んでいきたい」とあいさつ。遺産認定を目指す地域を支援する国連大学(東京都)の永田明さんが、申請までの流れや認定された地域の反響などについて説明した。

永田さんは「地元の人は地域の相対的な価値がなかなか分からない」とし、「農業遺産を目指す取り組みによって、地域の素晴らしさを再発見し、生きる自信と誇りを取り戻せば、地域活性化に結びつくのでは」と語った。県農林水産総務課担当者も「ブランド化や知名度アップももちろんだが、一番の期待は(農業遺産認定が)世界に誇れる先人の知恵や工夫に気付く機会になること」と話した。

同課によると、今後は地元や有識者の意見を交えながら、7月までに申請書の内容を決め、平成27年の認定を目指すという。(産経ニュースより)


2014/6/4 更新

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