• Facebook
  • Twitter
  • 地元びいきとは
  • 問い合わせ

【杉原紙研究所】奈良時代から続く和紙作りの技術を守りぬく

奈良時代から続く紙漉きの技術を伝承する杉原紙研究所

杉原紙という和紙をご存知でしょうか。
この和紙は、奈良時代からの1300年以上の歴史を持ち、今もなお兵庫県多可町で生産が続いています。
明治から大正にかけて産業の機械化が進み、手漉きの紙の需要が少なくなったことで、杉原紙の生産が大正14年に一度その生産がストップしていました。
しかし、その歴史を途絶してはいけないと昭和45年に「町立杉原紙研究所」が設立され、現在もなおその技術が生まれた土地で紙漉きの技術を守り続けています。今ではその紙漉き技術の高さから、杉原紙は皇室に献上されるほどの和紙となっています。

杉原紙研究所 和紙 紙すき

 


和紙作りに必要な素材は地域の方と協力して自給する

和紙の生産には「こうぞ」と呼ばれる木が必要です。
杉原紙研究所では、1994年から「こうぞの一戸一株運動」と題し、町に住む方々の土地を利用して、家1軒あたり1株のこうぞを育ててもらう運動を推進しました。その取組は今でも続いており、町の人々の協力によって、杉原紙研究所で使われている多くのこうぞの木は町で自給されたものが使われています。自分の家の庭で育てた木が和紙となり、皇室に献上されるようなロイヤルブランドとなる。地域の方にとっては、1つの誇りにもなっている運動のようです。

こうぞの木 杉原紙 和紙

 


地域の人から広めていく杉原紙の素晴らしさ

杉原紙研究所のある兵庫県多可町では、地域の小学生が6年生になると、自分が受け取る卒業証書を杉原紙研究所で自ら制作します。 自分たちが生まれた郷土の伝統工芸を自らの手で感じ、その技術に愛着を持ちます。 こういった取り組みを通じ、町に住む人びとがその技術を守っていくことに対して、強い意識を持つようになるようです。

卒業証書の制作 杉原紙 和紙 体験 紙すき

 


和紙を使った新しい商品作りを作り全国に広めていく

杉原紙研究所では、和紙を使ったら新たな商品開発も積極的に行っています。
ペンケースや書類入れなど、丈夫な和紙の特性を利用した新商品を町の直売所やネット通販を通して全国に販売しています。

杉原紙で作られたペンケース 和紙 

(写真提供:杉原紙研究所/文:足立直之)

【HP】杉原紙研究所
【HP】多可sg(通販サイト)


2014/5/22 更新

カテゴリ

タグ

新着記事