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〈島根県〉島根県独自開発、アジサイ「万華鏡」全国から注文殺到

母の日の11日を前に、島根県が独自開発したアジサイ「万華鏡」に、全国から注文が殺到している。3年目の今年は昨年の倍近い2万7千鉢を生産したが、予約分でほぼ完売となる人気ぶり。消費者から今も問い合わせが相次ぐ、出雲市内の生花店の店員は「断らざるを得ない状態」と、うれしい悲鳴を上げている。

「花びらのグラデーションがきれいでかわいい。島根で作られたと聞いて、より興味がわいた」。万華鏡を初めて予約した同市姫原2丁目の団体職員宮本美恵さん(47)は、母親用と自分用の2鉢を受け取るのを心待ちにする。

万華鏡は花びらの中心が青かピンクで、縁へ向かって色が徐々に白く変化しているのが特徴。県農業技術センター(出雲市芦渡町)が開発し、出雲市と島根県吉賀町の6戸でつくる「県アジサイ研究会」(日野円蔵会長)が生産する。初出荷した2012年に、優れた花の新品種を選ぶ品評会で最優秀賞「フラワー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、人気が高まった。

12年に3千鉢、13年に1万5千鉢と出荷量を増やし、今年は島根県のほか、関東や関西など10以上の市場に出荷したところ、既に品切れ状態に。関東の生花店と取引する卸売業の大田花き(東京)には、追加納品の問い合わせが相次ぎ、園芸チームの水野隆宏マネジャーは「今までにないヒット商品。販売先への分配が大変」と称賛する。

出雲市今市町南本町の生花店よもたフローリストの四方田芳治社長は「報道で知った人が、生産量が少ないということで欲しくなるのではないか」と推測。同店では昨年購入できなかった客が、3月に早々と予約を入れたケースもあった。

県アジサイ研究会の常松哲夫さん(40)は「鉢物の販売が低迷する中、県と協力して作り上げた。全国からの注文が寄せられ、ありがたい。来年以降は地元にも行き渡る数を生産したい」と意気込んでいる。(山陰中央新報より)

万華鏡あじさい 島根県 母の日


2014/5/9 更新

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