有田市野の蚊取り線香を製造する「石井除虫菊」で、刈り取り前の除虫菊が満開を迎えた。約50年前まで蚊取り線香の原料として有田地方一帯に咲き誇っていたが、合成薬品の登場で衰退。同社が昨年復活に成功し、今年は約3千株に増え、訪れた人たちは一面に広がる白い花に見入っていた。5日まで。
除虫菊に含まれる虫除け成分「ピレトリン」は、栽培地域などで差が出てしまうこともあり、次第に合成薬品に取って代わられ、近年では除虫菊はほとんど見られなくなったという。
同社は、原料も国産の「純国産製品」を作ろうと、約3年前から復活に着手。地元の「除虫菊保存会」などから種を譲り受け、戦前の文献などを参考にしながら栽培を始めた。同社担当者は「発芽に至るまでが難しく、手探りだった」と振り返る。昨年、約2千株の栽培に成功し、今年は約3千株に増やすことができた。
「懐かしい」と昔に思いをはせる高齢者も多いといい、担当者は「耕作放棄地などを活用して増やしていこうと考えている。有田の名物にできたら」と意気込んでいる。公開は午前10時から午後4時まで。問い合わせは同社(電)0737・83・3201。(産経ニュースより)
2014/5/5 更新

