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〈ニッポンのお菓子:山形県〉きつねめん

山形県鶴岡市に伝わる郷土菓子。小豆粉、砂糖などで狐のお面をかたどった落雁。その名も珍菓きつねめん。

天保11年(1840年)庄内藩に危機が訪れました。それは、江戸幕府が庄内藩主、酒井忠器に突如、越後長岡に転封(三方国替え)の命を下したのです。行き先は庄内藩より石高(こくだか)の低い、長岡藩だそうで、納得ができませんでした。
その庄内藩に迫った危機を救ったのが、領内に住む農民や町民といった人々で。農民・町民が強行に反対、阻止運動を起こした結果、農民・町民たちの願いがかない、幕命を覆す異例ともいえる結果となりました。これが余にいう天保義民事件のこと。

藩主が「お居なり」になったという慶事に際し、城下のさる菓子屋は領民の依頼を受け、「居成」を「稲荷」にちなみ、小豆の打ち菓子「きつねめん」をつくって、藩主に献上したのがきつねめんの始まりとされています。
その後、伝統菓子として、鶴岡市内の菓子店では現在まで引き継がれ販売されているそうです。(つるおか菓子処   木村屋きつねめん


2014/4/22 更新

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