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〈香川県〉ヒャッカうどんに舌鼓/三豊・大興寺でお接待

マサおばあちゃん、見てるかな―。香川県三豊市山本町の四国八十八カ所霊場67番札所・大興寺で20日、地元住民が恒例のヒャッカうどんの接待を行った。境内には名物おばあちゃんとして昨春まで接待役を務め、昨夏に103歳で亡くなった斎藤マサさん=同市山本町=の写真が飾られ、参拝客らはマサさんとの思い出話に花を咲かせながら、名物のうどんを頬張っていた。
うどん接待は、かつて凶作の被害に苦しんだ同寺近くの農民が、お大師さんに豊作を祈願したのが起源とされる。現在は上河内と中河内地区の住民が毎年4月の第3日曜日に実施している。
ヒャッカはマンバとも呼ばれる高菜の一種で、この日は両地区の住民がヒャッカと油揚げ入りのうどん千食を振る舞った。県内外から訪れた参拝客や家族連れらは、うどんをおいしそうにすすり、旅の疲れを癒やしていた。
マサさんは地元住民の中心として長年にわたり接待役を務め、マサさんとの再会を楽しみにしている人も多かった。家族3人で訪れた同市山本町の熊岡裕子さん(48)は「ここに来るとマサさんに会えるから、毎年来ていた。お遍路さんとふれあうマサさんの姿をよく覚えています」と懐かしそうに振り返り、長女の奈実さん(11)は「今年のうどんもおいしかった」と笑顔で話していた。(四国新聞より)


2014/4/21 更新

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