女子高生がまちづくりに参加する「鯖江市役所JK課プロジェクト」の記者会見が14日夜、福井県の鯖江市役所で開かれた。牧野百男市長からJK課員の委嘱状を受け取った女子高生は「鯖江を盛り上げたい」と活動への意気込みを語った。
同プロジェクトは女性や若者の行政参画を促し、画期的なアイデアを出してもらおうと企画された。市内在住または市内の学校に通う13人が参加している。
会見には12人が出席。「幅広い年代の人が参加できる活動を考えたい」「スイーツの考案やイベント、ラジオ出演など、やりたいことがいっぱいある」「高校生にはできないと言われたくない」などとそれぞれの思いを語った。
牧野市長は「地域活動をすることで、ふるさとへの自信や誇りが芽生え、将来鯖江を担ってくれるのではないか。若い世代が住み続けたいと感じるまちにしてもらいたい」と期待を寄せた。
今回のプロジェクトを提案、プロデューサーを務める若新雄純(わかしんゆうじゅん)・慶応大特任助教が概要を説明。手始めに、市図書館の活性化に役立つスマートフォン向けアプリケーションの開発に取り組む。
「JK」は女子高生を指す略語。女性向けの雑誌などで使われているが、隠語や俗語だとして、2月中旬のプロジェクト発表直後、市などには賛成だけでなく批判的な声も寄せられ、参加を予定していた数人が辞退する事態となった。
このため市は県教委や各校に活動内容を説明し理解を求めたほか、市の女性職員6人によるサポートチームを設けるなど、バックアップ体制を整えた。
女子高生は若新さんや市がホームページや交流サイト「フェイスブック」などで募集。面接などの選考はしていない。(福井新聞より)
2014/4/18 更新