長野市松代町の県農業大学校(町田秀俊校長)で8日、入学式が行われ、86人の新入生が次世代の農業の担い手となることを誓った。このうち、今年度設置された「実践経営者コース」の第1期生の7人も、農業法人経営を目指して学生生活のスタートを切った。実践経営者コースの設置は、外部有識者が同校改革の目玉の一つとして提言したもの。企業的経営者の育成を目指した全国でも例のない実践的教育が特徴だ。
改革は、平成23年度の「信州型事業仕分け」で卒業生の就農率低下が「要改善」と判定されたことを受け、翌年度に県が設けた有識者検討会での議論をもとに、カリキュラムなどを大きく変更。中でも新設した実践経営者コースは、自家や農業法人への就農などを目指す既存のコースに対し、自ら法人を立ち上げる経営力を持った農業経営者の育成を2年間で目指す。
1年次は延べ90日間にわたる先進的農家での実習や流通業界でのマーケティング体験、外部講師陣による経営理論などの実践的な講義が中心。2年次には、キャンパス内の圃場(ほじょう)を学生に割り振り、野菜や果樹、花卉(かき)などの園芸作物について生産から販売、収支分析、雇用管理など農業経営を実際に体験させる。
また、就農支援スタッフがマンツーマンで、学生が希望する地域で就農に向けた計画づくりを行うとともに、地元との調整や交渉、手続きなどを行い、卒業後スムーズに農業経営が開始できるよう支援する。
東京都八王子市からIターンで入学した徳田成秀さん(30)は、野生動植物の調査などに携わってきたが、「自然が好きで、農業の大切さを実感した」ことから転身を決意。「水耕栽培で法人経営をしたい」と目を輝かせる。富士見町の佐伯幸平さん(22)は、国立長野高専専攻科を今春に卒業し東京のIT関連会社に入社が内定していたが、「やっぱり農業がしたくて入学した」といい、「八ケ岳の麓でセロリ栽培に取り組みたい」と夢を描いている。(産経ニュースより)
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2014/4/14 更新
