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〈伝統的工芸品:北海道〉二風谷(にぶたに) イタ、二風谷アットゥㇱ

昨年、平成25年3月に北海道初として、「二風谷(にぶたに) イタ」、「二風谷アットゥㇱ」の2点が伝統的工芸に指定されました
「二風谷(にぶたに) イタ」、「二風谷アットゥㇱ」ともに山奥にある木を材料としているのだが、その木の自体の減少や、また高齢化によって木材調達が困難になっています。

〈二風谷イタ〉(木工品)

二風谷イタは、北海道沙流川流域に古くから伝わる木製の浅く平たい形状のお盆です。
木製の浅く平たい形状のお盆で、日常生活で長く使用できる実用品でありながら、モレウノカ(うずまき・形を模したもの)、アイウシノカ(刺がある・形を模 したもの)、シクノカ(目・形を模したもの)などのアイヌ文様、ラムラムノカ(ウロコ・形を模したもの)と呼ばれるウロコ彫りが施されている、美しさも兼 ね備えた工芸品です。二風谷イタ

作り方
①原木を板状に製材し、3~4年間自然乾燥させる。
②板取り(板の表面を平らにして、製作するサイズに切る。)
③型取り(荒削りをして、底、角を整える。)
④文様彫り(下絵を描き、下絵に沿って線彫りをする。文様の陰影を深めるようにくぼみを彫り、彫りの表情を豊かにするため、主要な文様の周囲に二重線を入れる。)
⑤ウロコ彫り(枡目に刻み、彫り起こす。)

〈二風谷アットゥㇱ〉(織物)

紗流川流域に古くから伝わり、江戸時代には紗流川流域の物産として他地域との取り引きが行われていました。二風谷アットゥシは、百年以上前に使用されていた道具とほぼ同様の道具を現在も使って作られています。
アットゥシとは、アッニ(オヒョウ)等の樹皮の繊維で糸を作り、アットゥシカラペ(機織り機)を使って織られた反物のことを言います。水に強く、通気性に優れ、天然繊維としては類稀な強靱さと独特の風合いを持っていること等が特徴であり、着物や半纏、前掛け・帯や小物類等に使用されています。二風谷アットゥシ

作り方:
オヒョウ、シナノキの樹皮を剥いで加工し、2mm程度の幅に裂いて糸状にします。機結びにより紡いだ糸に撚りをかけ、糸延ばし、受け糸取りの後、座って機を織ります。

参考資料:伝統工芸青山スクエア


2014/4/1 更新

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