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〈山形県〉「うやむやにする」の言葉の語源は・・

みなさん、「有耶無耶」という言葉があります。
言葉の意味は、「物事がどうなのかはっきりしないこと」ですが、その言葉の語源が秋田県×山形県にあるという一説はご存知でしょうか?
秋田県象潟町の「有耶無耶の関」が語源という説があります。その昔、手長足長という人喰い鬼が住んでいました。「手足が異常に長い巨人」という点では日本各地と共通していますが、手足の長い一人の巨人、または夫が足が異常に長く妻が手が異様に長い夫婦の巨人とも言われ、この点は各地で異なります。その手長足長という人喰い鬼は、秋田県と山形県の県境にある「鳥海山」に住んでおり、山から山に届くほど長い手足を持ち、旅人をさらって食べたり、日本海を行く船を襲うなどの悪事を働いていました。鳥海山の神である大物忌神はこれを見かね、霊鳥である三本足の鴉(カラス)を遣わせ、手長足長が現れるときには「有や」現れないときには「無や」と鳴かせて人々に知らせるようにしました。
国道7号線にある「三崎峠」が「有耶無耶の関」と呼ばれるのはこれが由来とされています。
それでも手長足長の悪行は続いたため、後にこの地を訪れた慈覚大師が吹浦(現・山形県 鳥海山大物忌神社)で百日間祈りを捧げた末、鳥海山の噴火で手長足長の鬼は吹き飛んで消え去ったと言われています。また消えたのではなく、大師の前に降参して人を食べなくなったともいわれ、大師がこの地を去るときに手長足長のために食糧としてタブノキの実を撒いたことから、現在でも三崎山にはタブノキが茂っているという一説もあります。
みなさんの身近なところでも、意外な言い伝えがあるかもしれませんね。そんな気持ちでいつもの近所を散歩するのも、春の楽しみ方に良いかもしれません。「有耶無耶の関」がある秋田県象潟町。道の駅「ねむの丘」は温泉もあっておススメですよ!

「道の駅ねむの丘」のHPはこちら

有耶無耶の関


2014/3/26 更新

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