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〈宮城県〉青果店夫婦、トレーラーハウス店舗で再出発

東日本大震災で被災し宮城県石巻市雄勝町の仮設商店街「おがつ店こ屋街」の共同店舗で営業していた青果店「八百清商店」が12日、トレーラーハウスに店を構えて再出発する。夫婦で営む佐藤勝則さん(72)と美千代さん(64)は「トレーラーハウスなら復興が進んだ時、別の場所に移ることもできる」と決意。念願だった独立店舗での再開にこぎ着けた。

トレーラーハウスは市内の業者「モバイルハウス」から購入し、仮設商店街近くの民家跡地を借りて設置した。広さは35平方メートルほどで、野菜や果物、菓子などを扱う。
雄勝町中心部の県道沿いにあった店舗兼自宅は津波で流失した。創業40年目だった。2011年11月に開設された仮設商店街で一つの区画に牛乳販売店と共同で入り、仮設住宅から通った。
「仮設店舗はもともと狭く、共同となると大変だった」と美千代さん。震災前のように、客と茶飲み話をする場所もなかった。
独立を考えていた昨年11月、国の補助金が受けられると知り、トレーラーハウスを思い立った。集団移転で高台に住宅を再建する予定。トレーラーハウスは自宅のそばに移動できることが決め手となった。
冷蔵庫などを含め1000万円近くかけて設備を整えた。少しでも経費を抑えるため、野菜を並べるケースなどは100円ショップでそろえた。
当面の営業場所は災害危険区域だが、美千代さんは「周辺に住む人はいないけれど、浜に通う人たちが立ち寄れる店にしたい」と意気込む。
勝則さんは「何から何まで、この人に引っ張られた」と頭をかきながら、「独立した店を持つことができて、ほっとした。海の仕事もしているので、店から海が見えるのもうれしい」と笑った。(河北新報より)


2014/3/11 更新

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