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〈宮城県〉最後の巣立ち、被災校舎から 閉校の南三陸・戸倉中で卒業式

東日本大震災の津波で被災し、今月で閉校する宮城県南三陸町戸倉中(生徒43人)の卒業式が8日、現在使われていない被災校舎であった。震災直後に入学した卒業生16人は、地元の校舎で学べなかった悔しさと、苦境を乗り越えた充実感を胸に、67年の歴史を終える母校から巣立った。
卒業生は1学年時は宮城県登米市の旧善王寺小で、2、3学年時は志津川中で授業を受けた。母校は4月、志津川中に統合される。答辞で佐藤貴大君(15)は「この校舎でみんなと思い出をつくりたかった。『最後』という言葉におびえを感じてきたけれど、今まで以上に努力できた。胸を張って新たな道を踏み出したい」と思いを語った。
戸倉中の校舎は海抜約20メートルの高台にあるが、津波は1階の天井付近まで達した。卒業式は戸倉地区の浸水域を一望する2階の多目的ホールで開かれ、1、2年生が紙吹雪で卒業生を送り出した。
卒業生の父で漁業の佐藤正浩さん(46)は「父母の多くは戸倉中出身なので、みんな感無量だろう。今の生徒は『母校』に通うことはできなかったけれど、今日の景色を目に焼き付けて忘れないでほしい」と話した。(河北新報より)

 


2014/3/10 更新

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