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〈東京都〉 夜中に極寒の川に入水する東京屈指の奇祭「御とう神事」

「お当番」として選ばれた若衆が、ふんどし一つで真夜中の南秋川に入り、六根清浄を唱えながらみそぎを行って、神様に献上する米を炊くという超ハードな神事。東京都無形民俗文化財の指定も受けています。

御とう神事(おとうしんじ)は、檜原村本宿集落の春日神社で毎年3月1日から2日にかけての深夜に行われる神事で、1572年から続いていると言われています。

どんな信じかというと、ひとことで言えば、深夜、極寒の中ふんどし一丁で川に浸かって身を清め、火打石で火を起こして米を炊き神様に供える神事です。

神事当日の4日前から、食事やお風呂、タバコなどで他人が起こした火を一切使わない生活(「切り火」と呼ばれる)を送り、当日は真夜中の24時半からふんどし姿で橘橋の下の南秋川に浸かって身を清め、米をとぎ、水を汲みます。
走っ て春日神社に戻り、火打石をひとり3回まで順に打ち火をつけますが、一順して火がつかないとまた川に戻って禊からやり直し。火がつくまでやります。(超 ハードコア!!)火がついたら米を炊き、向かいの山の中腹に住む代々「飯盛り役」の家にむかって大声で飯が炊けた旨を呼びかけます。(飯盛り役は提灯で合 図を返します。)そして御当番は氏子中(本宿・上元郷地区)に飯が炊けたとふれにまわります(その間、ずっとふんどし一丁)。飯盛り役が神社に到着すると 神様に供える飯を盛り、供えます。神事が終わるのは翌朝。(ですが観客は火がついたらほとんど帰ってしまいます)
「当日までに何があっても必ず来る」ことを誓う「トコロ渡し」という儀式もあり、2014年の参加者(御当番)は5人。
極寒の中雪解けの川に浸かって裸で走り回るなんて、いかにも身体に悪そうですが、嘘か真か、数百年以上の歴史の中で、この神事が原因で病気になった人は一人もいないそうです。むしろ、「俺なんか風邪気味だったけどよ、治っちまったよ!」という話を聞きました。

ハイライトは深夜0:30からの禊、からの火打石のフェーズ。夜中なので車でしか来られません(払沢の滝の村営駐車場をご利用下さい、そこから徒歩10分くらいです)。もしくは、すぐ近くに旅館(橋本旅館)があるので宿泊もオススメ。モコモコの温かい格好でどうぞ。(HINOHARA+より)

御とう神事についてはこちら

神事は24時からなので、車でしか手段がありません。この機会に「東京ひのはら村ゲストハウス へんぼり堂」に泊まって、御とう神事見学というのはいかがでしょうか?東京ひのはら村ゲストハウス へんぼり堂


2014/2/27 更新

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