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〈ニッポンのお菓子・青森県〉南部煎餅

小麦粉を原料にした煎餅の一種で、八戸南部氏が藩主家だった旧八戸藩地域の伝承焼成煎餅。青森県南部地方、岩手県全域が主な生産・消費地で、同地域の名物となっている。元々は八戸藩で作られた非常食で、現在は青森県と隣接する岩手県にまたがる地域、そして北海道にも存在するようだ。

小麦粉を水で練って円形の型に入れて堅く焼いて作る、日本の古い煎餅作りの方法である。縁に「みみ」と呼ばれる薄くカリッとした部分があるのが特徴。通常の「白せんべい」と呼ばれるものの他にゴマ、クルミ、落花生などを加えて焼いたものもあり、最近ではイカ、カボチャ、リンゴ、ココアなどバリエーションが豊富で、クッキー状の生地で作られるものもある。

白せんべいはそのまま食べる他に、水飴や赤飯を挟んで食すこともあって、水飴を挟んだものは「飴せん」と呼ばれ、津軽地方の「津軽飴」を用いることが多いそうだ。また、パン代わりに「白せんべい」または「ゴマせんべい」をトースターで加熱し、バター等を塗って食べる人もいる。

せんべい汁
青森の南部地方と岩手の県北地方の周辺では、醤油仕立ての汁にこれを加えたせんべい汁という料理があり、寒い時期の定番料理として広く親しまれている。 煎餅を煮込んで軟らかくすると、同じように小麦粉を原料としたすいとんなどに似た味わいになる。
主には、汁に入れて煮込んでも煮くずれしにくい汁用に作られた「おつゆせんべい」、もしくは「かやきせんべい」と呼ばれる調理用のせんべいを使用することが多い。お菓子である白せんべいやごませんべいを使用することも稀にあるそうだ。南部煎餅


2014/2/25 更新

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