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〈兵庫県〉横尾忠則さん、木造校舎保存を要望 母校・西脇小

1937(昭和12)年に建てられ、映画「火垂(ほた)るの墓」「人間失格」のロケにも使われた西脇小学校(兵庫県西脇市西脇)木造校舎の保存を求め、卒業生の美術家横尾忠則さん(77)が地元の市民団体にメッセージを託した。横尾さんは母校の学びやについて「私の自慢のひとつであると同時に西脇の重要な観光名所になっていると信じている」などと思いをつづっている。(伊藤大介)

同小の木造校舎は昭和初期の面影を色濃く残し、2008年に兵庫県の景観形成重要建造物になった。だが、老朽化などを理由に、市教育委員会や学校関係者でつくる検討委員会が昨夏、取り壊して鉄筋コンクリート造りの校舎を新築する方針を固めた。

これに対し、市民や同小卒業生から木造校舎の耐震改修を求める声が噴出。現地を視察した建築家らも「耐震補強すれば使い続けることができる」などと保存を訴え、今月末にも発足する市教委の新検討委で存廃が再検討されることになった。

横尾さんはメッセージで、少年時代を過ごした校舎が存廃に揺れる状況について「大変心を痛めています」と吐露。古里に帰った際に知人や映画プロデューサーを木造校舎に案内していることを紹介し、「異口同音に校舎の美しさに感嘆の声を上げる」「感動してぜひ映画のロケに使用したいと申したことがある」などとしている。

さらに、「校舎自体が文化的、伝統的教育そのもの」と指摘。「建築専門家が保存改修による使用の可能性を評価しているなら、その方向に従うべき」と求めた上で、「地域にとって何が最も大事であるかをよく考え、自らの心に問うていただきたい」と市民に問い掛けている。

横尾さんのメッセージは、市民団体「西脇小学校の木造校舎を想う会」のブログなどに掲載されている。(神戸新聞より)

横尾忠則さんのメッセージ全文はこちら
「西脇小学校の木造校舎を想う会」が行っているキャンペーンはこちら西脇小学校


2014/1/25 更新

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