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【地元びいき】「山形生活」はじめました。。。

こんにちは。
昨年、東京から山形へ戻り、それを機に地元びいきで山形県の地元発掘隊をしている池田です。
自分の出身地は、山形県庄内地方にある遊佐町という小さな町。冬は日本海からの風が強く、雪が積もるというよりは吹雪くことが多く、山形県内でも積雪量はそれほど多くはありません。出羽富士と呼ばれる「鳥海山」がそびえ立ち、すぐそばには雄大な日本海。1日で山も海も楽しめる自然豊かな地域です。湧水も豊富で「水の郷百選」にも認定されており、町の至るところに湧水スポットがあるんです。

18歳の時、そんな自慢の地元を離れました。
地元で過ごした期間と東京で過ごした期間が同じ18年となった36歳の頃、ふと考えたことがあります。

「なぜ、自分は地元を離れ、東京で働くことを選んだのだろうか?」と。

地元が廃れていくことに無関心だった20代。
人生経験が増し、いろいろな環境の変化の中で地元に想いを馳せた30代。そして、地元に戻った現在の自分。
地元から都市部に出てきて、学生生活や仕事をしながら地元を想っている、または気になっている方は多数いると思います。そのような方々と意見交換をしていきたいという「想い」から、まずは自分が地元を離れてから、昨年戻るに至るまでの、地元に対する心境の変化をここに書かせてもらいました。

ひとつのステータスだと信じていた20代

とくかく「都会」という言葉に憧れた高校時代。
都会には・・・流行や最先端の情報に溢れている!
都会にはきらきら眩しくみえる場所がたくさんある!
芸能人がたくさんいる!
夢が溢れていて、選択肢がたくさんある!

一方、地元は・・・遊ぶところもデートするスポットも乏しい!
服を買うにもお洒落なお店がない、ファッション雑誌に掲載されている服が買えない!
TV放送時間でよく見かける「(一部地域を除く)」の「一部地域」に入ってしまう!!

そんな「ないないづくし」の地元にいるのが、とてつもなくかっこわるい!!!
早く地元を出たい一心で、早い段階で進学は東京と決めていました。

大学卒業後も、当然のように東京で働くことを選びました。
それはなぜか・・・?
東京で忙しく仕事して、お洒落なお店でお酒を飲み交わし、週末は話題のスポットに足を運ぶ。地元に帰ってくれば、まだまだ未熟なくせに「いま、東京で○○プロジェクト担当している。こんな企画を考えている(どうだ、すごいだろ!)」と親や友人に自慢話をする。そして、心の中は常に「東京でひと旗上げてやる」という想い。そうやって東京で風切って働くことが、ひとつのステータスだと信じていた20代でした。

そんな中でも、正月やお盆などで帰省した時、地元の変化が気になりだしていたのも事実。それは、地元の商店街から活気がなくなり始めていたこと。
高校生の頃はまだ大型ショッピングセンターなどなく、商店街は活気にあふれていて、放課後に遊び集うバショでもありました。その頃に比べると、シャッターの閉まっている店舗が徐々に多くなり、行き交う人の姿も少なくなっていました。
それでも、自分は東京だから関係ないと想っていました。

酒田市商店街

酒田市商店街

酒田市内の商店街。港祭りの時期には、多くの人で賑わいます。

「でも、本当にそれでいいのかな・・・?」

それから数年経ち30代に突入。これからの将来を考え始めました。
自分の家族を持ち、お盆と年末には家族を連れて田舎に帰省し、両親に孫の元気な顔を見せて、同級生と「ひさしぶり、お互い歳とったねぇ」と再会して別れる…その繰り返し。
東京と地元の関係って、「本当にそれでいいのかな?」「それが本当に自分のイメージしている未来なのかな?」と強く想うようになり、気持ちがふわふわと揺らぎだしていました。

そんな時、3.11の東日本大震災・・・。
その日から地元の家族、両親、友達に想いを馳せる日々が続きました。
「自分は、東京にいる意味があるのかな?」と気持ちが変化してきたのです。
ITインフラが整いつつある時代、なにも東京に固執する必要もないのではないか?
仕事は、場所や環境を選ばずとも遂行することが出来るのではないか?
情報の取得が出来る環境であれば、東京とさほど変わらずアクションが出来るのではないか?
そして、何よりも「自分が自分らしく、家族ともに生きる」ことが出来るバショ。

「都会にあって、地元にないコト」と「地元にあって、都会にないコト」を考えてみてください。未来に必要なものは「地元」に多いということに気付くはずです。
素晴らしい地元で、家族との時間を増やす。
寂しくなってしまった町を昔のような温かい人と人のつながりや、地元の活気を取り戻す。
そして、地元に入ってくる人たちが安心して暮らせるよう、縁の下の力持ちになる。
そんなことがやっていけたら、自分らしい生き方の形なのではないか、そう想ったのです。

だからと言って、自分ひとりで何が出来るのか?
自分と同じような「想い」で、地元に戻っている人はいるのだろうか?
ひとりでは微力だけど、自分と同じ「想い」で行動を起こしている人と繋がることができれば、「想い」を「行動」に変えられるに違いない!

自分と同じ「想い」ある人たちと出逢いたい、「想い」ある人たちの活動をもっと知りたいという気持ちが高まってきた時に、「地元びいき」の企画と出会い、地元発掘隊として山形から情報を発信していこう!と参加を決めました。

地元へ戻り1年が経ち、その間に多くの新しい縁や出逢いがありました。もちろんまだまだ不安なことも、分からないことも多いです。
この1年で実際に経験したことや、地元に戻ってから考えたことなどが、今後、地域へ移住を考えている方の参考になればと想っています。また、そのような方々と交流を重ねられるようなバショを「地元びいき」ではつくっていきます。

・「地元に帰る!」「地域で暮らす!」と決めている方
・いつかは「地元へ帰ろうかな」とふわっ思われている方
・または新天地での生活を考えている方 など

そんな皆さんと「地元に帰る。地域で暮らす」をテーマに、意見交換を目的にしたワークショップを2月中旬に開催する予定です。身近なものとして考えている方も、ふわっと思っているだけの方も、意見交換をすることで、新たに見えてくることがきっとあります。
詳細は、後日『地元びいき』サイト内で告知いたしますので、是非、ご参加ください。

鳥海山

菜の花と出羽富士「鳥海山」

遊佐町についてはこちらから!
地元発掘隊に興味がある方はこちら

(文・地元びいき 池田俊光)


2014/1/16 更新

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