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郷土愛てんこもり 県民手帳

最近、「県民手帳」が熱い。
スケジュール帳に加えて、統計による各県の状況、生活情報などがまとめられている県民手帳は、全国40県で販売 されている。昨年の発行部数が断トツ多かったのは長野県とのこと。

基本的には、スケジュール欄に加えて、市役所や町村役場の所在地、人口の推移、県の機関一覧、国会議員や県議会議員の連絡先、県のシンボルや県歌、 県内の祭りやイベント、各種相談窓口の連絡先などが掲載されている。これらの情報からその県のことが丸ごと分かり、仕事や生活に役立つ身近な情報が満載な 手帳なのだ。
大きさは、ポケットサイズから単行本サイズ、大きめのデスク判まで様々。ポケットサイズのみの県もあれば、3サイズそろえている県もある。色は黒や 茶色などのモノトーンが中心だが、ピンクや赤など女性向けのカラーを販売する県もあり、価格は1冊300円~1,000円と比較的安価。
基本的に1月始まりで、毎年秋に翌年度版が発売される。県内の書店やコンビニの他、郵送などで取り寄せることもできる。購入者は県内在住者がほとんどだが、県内出身者で他県に住んでいる人や県民手帳の収集家が購入するケースもあるという。

先出の人気ダントツ長野県県民手帳だが、開くとまず目に飛び込んでくるのが、県歌「信濃の国」の歌詞と楽譜。県歌は多くの県民手帳に掲載されているが、表紙の見返しに大きく載っているのは珍しいらしい。
実は、長野県では多くの小学校で県歌の練習をするため、県民のほとんどがそらで歌えるぐらい定着している。県内の行事を始め、県人会など長野県民が集まる場所では必ず歌われるため、手帳にも当然のごとく掲載されているようだ。
興味深いのは、「統計で見る長野県の姿」のページ。ここには、様々な統計における長野県の順位が掲載されている。手帳を見てみると、長野県には全国に誇るNO.1がかなり多いことが分かる。
「就業率」「総農家数」に始まり、「レタス収穫量」「セロリ収穫量」「水わさび生産量」「林業算出額」「寒天の出荷額」「みその出荷額」「顕微鏡・ 拡大鏡の製造品出荷額」「ギターの製造品出荷額」「男性の平均寿命」「10万人当たり博物館数」など全て全国1位。自然豊かで産業や農業が盛んで、住みや すい生活環境が整っている長野県らしいデータだ。

手帳といえば、毎年代わり映えしないモノだが、長野県民手帳は、毎年、統計協会が県民が使いやすいようにと工夫を凝らして作っており、購入者も感想や意見を寄せ、手帳づくりに一役買っている点も人気の理由なのかもしれない。
その根底にあるのはふるさと愛!地元愛!インターネットで調べてみただけでも、各県の県民手帳が並ぶ。是非、皆さんのふるさと、または地元県の県民手帳なるものを覗いてみてはどうでしょう。(和田)

長野県民手帳

長野県県歌「信濃の国」は楽譜付き。上部には長野を代表する祭りなども写真付きで紹介


2014/1/7 更新

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